今さら聞けないSIMフリー端末、格安SIMって何?実際に買ってみた!

最近テレビCMも増えてきたSIMフリー端末と格安SIM。はてさて良く耳にはするものの、「ちょっと怪しくない?」「本当に安いの?」「よく分からないな」というあなたのために、実際にSIMフリー端末を契約して調べてみました。

そもそもSIMフリー端末ってな~に?

SIMフリー端末の説明の前に、SIMカードの説明を。SIMカードとは、スマホやタブレットなどのモバイル端末でネットや通話などをするために必要な、電話番号など固有の識別情報が記録されたICカードのこと。モバイル端末のSIMカードスロットに差込むことでモバイル端末が利用可能となります。

ドコモやソフトバンクやauなどのキャリアが販売しているスマホやタブレットの多くは、初めからSIMカードが挿入されています。このSIMカードはキャリアをまたいで利用することはできません。一部の機種を除いてSIMロックがかかっているからです。このSIMロックをかけることで、ユーザーが他のキャリアに流れることを防いでいるのですね。

このキャリアが設けているSIMロックがかかっていないモバイル端末のことを、SIMフリー端末と言います。

SIMフリー端末はキャリアとの契約も可能ですが、MVNO事業者が販売している格安SIMを利用することもできるんです。

また聞きなれない言葉が出てきましたね。そうMVNO事業者。MVNO事業者とは、ドコモやauなどの大手キャリアから回線を借り受け、独自のサービスを付け加えて提供する事業者のことです。(現在ソフトバンク回線のMVNO事業者はありません。)

つまり、格安SIMを購入し、SIMフリー端末を利用することで、月々の携帯電話料金を安くすることが可能なのです!!!!!!

ついにSIMフリー端末の購入へ

そこで今回購入したのは、FREETELのFTJ152A-Priori3 LTEという機種。

なぜこの機種にしたのかというと、まず端末が安い!そのうえ、2016年5月16日までにFREETELのモバイル端末と格安SIMをセット購入すると、なんと1年間1GBのデータ通信料が無料で使えてしまうからです。

なお、契約は「データ専用」「データ専用+SMS」「音声通話付」の3種類です。

また、家電量販店に販売カウンターを設けているため直接端末に触れて選べ、分からないことがあったらすぐスタッフに聞けるってのもありがたいですね。またスタッフに頼めば、面倒な初期設定もしてくれるのでSIMフリー端末初心者にオススメです。

SIMフリー端末の契約の流れ(FREETELの場合)

実際にSIMフリー端末を契約して、初期設定をしてみましたが、販売カウンターのスタッフに聞きながら設定したのでスムーズに進めることができました。自分1人だと多少手こずるかもしれません。
FREETEL音声通話付きSIMフリー端末の新規契約の大まかな流れをご説明します。

1.SIMフリー端末の契約に必要なものを用意

下記3つがSIMフリー端末の契約時に必要なものです。事前に用意しておきましょう。
・運転免許などの本人確認書類
・クレジットカード
・Gmailアドレス

2. 音声通話付きパッケージ(SIMフリー端末とSIMカード)の購入

家電量販店などでお好きなSIMフリー端末とSIMカードを購入してください。

3.マイクロSDカードの購入

家電量販店などでマイクロSDカードを購入し、端末にセットします。1GB、8GB、16GB、32GBというようにデータ容量によって分かれているのでお好みで。16GBあれば十分な気がします。

4.FREETEL会員登録

FREETEL SIM登録ページにアクセスし、会員登録をします。登録したメールアドレスに登録完了メールが届きます。今回は、2台目の契約だったため、もう1台で登録完了メールの確認ができました。

5. マイページでの本人確認書類のアップロード

マイページへログイン後、本人確認書類のアップロードしSIMカードの登録をします。

6. 端末のAPN設定

SIMカードを端末に挿入し、APN設定(アクセスポイントの設定)を行います。APN設定をすることで、データ通信をすることが可能になります。

7.端末のGoogleアカウント設定

SIMフリー端末にはキャリアのようなメールアドレスがありません。Googleアカウントを設定することでGmailを利用したりアプリをダウンロードすることが可能になります。

8.登録完了

SIMフリー端末をお楽しみください!!

SIMフリー端末のメリット6つ

1.データ通信料が安い
キャリア端末に比べ、データ通信料金が安いです。データ通信3GBの契約でおおよそ1,600円〜1,800円ぐらいでしょうか。10GBの契約で3,000円ちょっとなので格安です。

2.MNP(ナンバーポータビリティ)で電話番号がそのまま利用できる
機種変更の場合、MNPにより現在利用しているキャリア端末の番号をそのまま利用できます。

3.契約年数に縛りが無い
キャリアの契約は通常2年という縛りがあり途中解約すると違約金が発生しますが、SIMフリー端末には契約期間の縛りがないため、いつでも機種変更することが可能です。契約の種類によっては契約期間の縛りがあるものもあるそうです。

4.好きな端末が選べる
SIMフリー端末ならどんな端末でも利用できます。

5.海外旅行先でも利用できる
海外旅行先では現地でプリペイドのSIMカードを購入することで、高額な通信料がかかることもありません。

6.デザリング機能で無線ルーターとしても格安で使える
キャリア端末と2台で利用し、SIMフリー端末を無線ルーターとして利用することで、通信料金を抑えることができます。

SIMフリー端末のデメリット6つ

1.端末購入等初期費用がかかる
キャリアの場合、端末を2年で分割して支払い、さらに月々の割引があるため、実質格安で購入することがきますが、SIMフリーの場合、端末を購入しなければなりません。

2.キャリアのような手厚いサポート体制がない
キャリアのように実店舗を構えていない場合、メールや電話での対応となりますが、サポートセンターの電話がつながらない等もあるようです。

3.初期設定が面倒
SIMフリー端末を利用するには、SIMカードの契約が必須となりますが、SIMカードを端末に挿入し、APN設定をしなければなりません。ただ、店頭で購入すればスタッフの方がしてくれるので特に問題はないでしょう。

4.キャリアメールが使えない
キャリア端末だと「docomo.ne.jp」等のメールアドレスが使用できますが、SIMフリー端末ではそのようなサービスはありません。そのため、GmailやLINEを利用することになります。

5.無料通話がない
SIMフリー端末は、キャリアのような話し放題パックや、同じキャリア同士無料のようなサービスがありません。30秒20円というのが基本ですが、アプリを利用すれば安く抑えることもできます。

6.キャリアに比べて速度が遅い
下り最大150Mbps上り最大50Mbpsというのが、多くのMVNO事業者が提示している通信速度となりますが、これはあくまで理論値。実際はキャリアの約三分の一程度の速度かと。動画視聴やサイト閲覧を試してみましたが、昼間の時間帯を除けばそこまで速度の差を感じません。

携帯電話はかしこく使おう!!

自分もなんとなく怪しそうだなと思ってSIMフリー端末を敬遠していましたが、しばらく使ってみて良かったら現在使っているiPhoneを解約して、SIMフリー1台にしてしまおうかと考えています。やはり実際に使ってみないと分からないことがたくさんありますね!

MVNO事業者によって、さまざまな付加価値を付け加え独自のサービスを提供しているので、自分にあった最高の1台を探してみてください。