すでにご存じの人も多いと思うが、今までヤマザキナビスコが製造及び販売してきたあの「リッツ」が2016年8月をもって終了となる。リッツ自体がなくなるわけではないが、今まで長い間ヤマザキナビスコが国内で製造してきたあのリッツの味はもう食べられなくなる!さらに、あの唯一無二のクッキーであるオレオもだ!!
もう何年も食べてないくせに、実際にこのような発表がされると何故こうも心惜しくなるのか不思議なもんです。
(国産)ヤマザキのリッツがなくなる経緯
今回の経緯を簡単に説明すると以下の通り。
今まで、ヤマザキはモンデリーズ・インターナショナル・インクとの商標ライセンス契約のもとに、リッツをはじめオレオなどの主力製品を製造販売してきたが、そのライセンス契約が今年8月をもって終了となる。
双方の事業戦略の相違によりこの度のライセンス契約終了となったわけであるが、リッツもオレオも日本市場から姿を消すわけではありません。
今後、リッツもオレオもモンデリーズ・インターナショナル・インクの日本法人であるモンデリーズ・ジャパンが日本で販売していくことになるのですが、ここで注意したいのが製造は海外の工場になるということ。
つまり、ヤマザキが国内で製造していたのに対して、今後は海外生産のお菓子になってしまうということ!
モンデリーズ・ジャパンの発表によると、リッツはインドネシアのチカラン工場、オレオは中国の北京工場、プレミアムはイタリアのカプリアータ・ドルバ工場で製造されるという。
また、リッツとオレオの味はより日本人向けに合わせて改良されるとのこと。
「より美味しくなるのならば問題なし」と考えることもできるのですが、しかし国産ではなくなることにネガティブに感じる日本の消費者も多いのではないでしょうか。単純に、今までのあの味はもう味わうことが出来なくなるのも事実。
ネットではこのような発表を受け、「あのリッツの味じゃなくなるならもう買わない」、「今のうちに国産リッツ買いだめしとく」などの声も上がっています。
手に入れるなら今のうち?国産ヤマザキナビスコのリッツ
実際にヤマザキナビスコの国産リッツが小売店の店頭から消えるのは8月よりもう少し先になるかと思うが、もし昔ながらのリッツが名残惜しいのならば今のうちに買っておくのもアリでしょう。
まさしく、海外産になることにネガティブ反応を起こした奥さんに頼まれて、最後の国産リッツを買いに都内のとあるスーパーに行ってみると、まだまだ普通に陳列されています!
店員さんによると、「今のところ、うちでは駆け込みでの買いだめとかはないですね」とのこと。というか、
リッツが変わることを知らない雰囲気だ・・・
国産のオレオもこれで最後
どうしても、あのリッツの味が食べられなくなるのが惜しいという人は今のうちにゲットしておいてもいいかもしれない。
ちなみに、このとき購入したリッツの賞味期限は2017年7月23日となっています。
ヤマザキは新商品「ルヴァン」発表でクラッカー市場は競争に?
ライセンス契約の終了により、ヤマザキナビスコは9月1日より社名をヤマザキビスケット株式会社に変更し、さらにリッツに代わる新たなクラッカーの自社商品として「ルヴァン」を同月5日より発売開始することを発表しています。
今までは、ヤマザキナビスコが独占していたクラッカー部門が、今後はヤマザキの「ルヴァン」とモンデリーズの「リッツ」という2大構造が出来上がるようになるのかもしれません。
リッツというビッグブランドか、それとも国内に根付くヤマザキとしての企業ブランドか、消費者がどちらを選択していくのか興味深いところ。