今回の記事には刺激の強い画像があります。苦手な方はご注意下さい。
ゲテモノのイメージが強い昆虫食ですが、タンパク質やカルシウムなどが豊富で栄養価が高く、これからの食糧問題の救世主として注目されています。そんな昆虫食を手軽に買うことができる『昆虫食自販機』が、上野アメ横に設置されました。昆虫食に目が無い筆者はその情報を聞きつけ、早速購入しに行ってみました!
昆虫食自販機はいずこ?
設置場所は、「アメ横センタービル入口(アメ横通り側)」と「アメ横プラザ商店街内通路」の2か所とのことなので、まずはアメ横センタービルを目指します。
JR上野駅の中央改札を抜け、横断報道を渡りヤマシロヤというおもちゃ屋さんの右隣の路地を進むと、Y字路の真ん中にそびえたつアメ横センタービルが見えてくるはずです。しかし、アメ横センタービル入り口に到着するも、『昆虫食自販機』が見当たらないため、とりあえず地下食品街を散策。
▼アメ横センタービルの地下食品街入り口です。この階段の下には日本とは思えないディープな世界が広がります。東南アジアや中国の食材や調味料が揃うこの地下食品街は、いつも海外の方でいっぱいなのですが、コロナが影響しているのでしょう。ガラガラでした。
そんな非日常を感じる地下食品街を抜け地上に出る階段を上った時、突如『昆虫食自販機』が現れたのです。
▼もう一つの地下食品街入り口の看板の下、きらきらと光り輝く『昆虫食自販機』
ちなみにもう1つの設置場所「アメ横プラザ商店街内通路」は、見つけることができませんでした・・・
昆虫食実食します!
▼自販機には「昆虫食いかがでしょう?」の文字が。全部で26種類もあると迷ってしまいます。この自販機は1度の購入につき千円札が1枚しか使えないので、右側の両替機で両替して購入してくださいね。
▼念願の昆虫食を2種購入。
1種目:女王ツムギアリ(1,600円)
▼黄緑色の女王ツムギアリが白地のパッケージに映えますね。インスタ映え間違いないでしょう。しかも女王ツムギアリばかりを集めたとは凄いです。
▼原材料は女王ツムギアリと塩のみ。内容量は10グラム。昆虫食がポピュラーなタイが原産国。
▼内袋がパンパンになるほど、女王ツムギアリが入っています。
▼お皿に出してみると、アリというよりも植物の実のような見た目。
▼よく見るとやっぱりアリでした(笑)
▼女王ツムギアリだけにお腹がぷっくりしていて可愛いですね。
東南アジアやオーストラリアに棲息するツムギアリは、樹上に葉を紡いだボール状の巣を作ることで有名です。噂ではレモンのような酸味を感じるとのことですが、実際に食べてみたところ香ばしさの奥の奥に若干の酸味を感じる程度。大量に食べると、ハネと脚が口の中に残るのが気になりました。しかし、見た目のインパクトもあまりなく、食べやすいので初心者にはもってこいの昆虫食ですよ。
2種目:昆虫ミックス5種類(1,500円)
▼オケラ、グラスホッパー、シルクワーム、フタホシコオロギ、サゴワームの5種類の昆虫をまとめて楽しめる贅沢な一品。
▼こちらも原材料は昆虫と塩のみ。内容量は15グラムで、先程の女王ツムギアリと同じくタイが原産国です。
▼内袋には大きめの昆虫たちがひしめき合っています。
▼お皿に出すと香ばしさの中にほのかに野生の香りを感じます。以前記事にしましたが金魚のエサ臭は拭えません。
▼上から時計回りに、グラスホッパー、サゴワーム、フタホシコオロギ、オケラ、シルクワームです。
●グラスホッパー・・・
昆虫食ではポピュラーなグラスホッパー(=バッタ)は、5種の中でも1番大きく存在感抜群。クセもなくサクサクで、目をつぶって食べるともの凄く味の薄い煎餅のよう。
●サゴワーム・・・
見た目が完全なイモムシなので、虫の苦手な方にはきついかも。古びた紙のような独特な臭みがあるが、かすかに感じるクリーミーさが玄人向き。
●フタホシコオロギ・・・
大小さまざまなサイズが入っており、小さいものの方が口当たりが軽やか。グラスホッパーより香りに厚みがあり、食感もしっかりしている。
●オケラ・・・
グラスホッパーより香ばしさに欠け、ハネが気になる。後味を例えると味が薄いオカカのふりかけ。
●シルクワーム・・・
シルクワーム(=カイコの蛹)は、見た目がピーナッツのようなので昆虫初心者におすすめ。サクサクすぎず5種の中では1番味を感じる。カニ味噌を100倍ぐらい希釈したような味。
今回2種類の昆虫食を食べたのですが、昆虫食を食べて毎回感じることがあります。
それは・・・
味薄!!!”(-“”-)”
乾燥させた昆虫食は、塩を使用していることが多いにもかかわらず味がとてつもなく薄いということ。健康的で素材の味を大切にしているといえば聞こえが良いですが、感じるのはほぼ香ばしさです。
もっと塩味を強くしたり、スパイスで味に変化を付けたりすればもっと美味しくなって、食べてみたいという人も増えるのではないかなと思います。今後の昆虫食の進化に期待です。