ヤマザキとモンデリーズのライセンス契約終了によって、旧ヤマザキナビスコが製造販売していた「リッツ」と「オレオ」が、どれだけ日本の消費者にとって思い入れの深いものであったのかを改めて実感する機会になった。
リッツに関しては、モンデリーズ・ジャパンから発売となった新リッツとヤマザキビスケットの新商品「ルヴァン」によるシェア争いの様相を見せている。オレオに関してはモンデリーズが中国製造による新オレオを発売ということで落ち着いたのだが・・・
やはり、我々消費者が最も気になるのは、その味だ!
中国産のオレオになったということで、今までのオレオと味に変化はあるのか?
我々が最も親しんだ旧ヤマザキナビスコのオレオ(写真右)と、モンデリーズによって中国産となったオレオ(写真左)。この2つのオレオを食べ比べて、味の違いを確かめてみたぞ!
※新旧リッツとルヴァンの比較については、こちらの記事をどうぞ!
http://halleluja.jp/27272
新旧オレオ。原材料の違いはあるのか?
まずはリッツの時と同様に、原材料についてその違いを見ていきましょう。
こちらの写真が旧ヤマザキナビスコ製のオレオ。
そしてこちらが、新たに発売となったモンデリーズ・ジャパンの新オレオ。
さて、気になるその違いは・・・・・
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ほとんど無い!!
新旧リッツを比較した時は原材料にも違いがあったのですが、オレオに関してはほとんどありません。強いて言うなら、旧オレオがコーンフラワーなのに対して、新オレオがコーンスターチということぐらいか。
※コーンフラワーとはトウモロコシを挽いた穀粉。コーンスターチはトウモロコシから作られたデンプン。
アレルギー成分表示についても小麦、乳、大豆と同じ。
何か、少し拍子抜けした部分もありますが、味の変化がおきていないということにもつながるので良しとしましょう。
新旧オレオ食べ比べ。味の違いはどうなんだ?
見た目の違いから比較していきましょう。
左が新オレオ、右が旧オレオ。
クッキーのデザインや色に関しては、まったくと言っていいほど違いが見受けれらない。
(光の加減で濃淡が出ているが、実物での差はほぼない)
しかし、クッキーを剥がして中のクリームを見たとき、やっと新旧オレオであからさまな違いが表れた!
クリームの色が違う!!
左の新オレオは、クリームの色が乳白色で少し黄色がかっているのに対して、右の旧オレオはクリームの色が真っ白。
今までの旧オレオのほうが白黒のコントラストがはっきりしていた。
そして、剥がしたクッキーの状態からも分かるように、新オレオはクッキーを剥がしたときにクリームがくっついて中々きれいに剥がすことはできないが、旧オレオはほぼきれいに剥がすことができました。
「いいから、味はどうなんだ??」
という声が聞こえてきそうなので、味の評価にいきましょう。
中国産になったオレオが今までのオレオとどう変わったのか?
ど素人のバカ舌でもそのわずかな違いを感じることができました!
【クッキー】
新オレオと比べると旧オレオのほうがビター感が強い。食感は、ほぼ変わらないが旧オレオのほうが多少サクサク感が強いか。
【クリーム】
見た目に関しては先ほどの通りで旧オレオはきれいな真っ白、新オレオは乳白色。味を比較してみると、新オレオは甘さが控えめで結構あっさりしている。逆に旧オレオは濃厚な味わいで、甘さも多少強く感じた。
【全体的に】
今までの旧オレオは、クッキーのビター感も強くクリームも濃厚だったが、新オレオになって全体的に甘さが抑えられて、よりマイルドにあっさり仕上がっているように感じた。
より、本来の日本人好みの味に近づいたという感じではないだろうか。
こうやって、食べ比べてみるとその味の違いをわずかながらに感じることはできました。
だがしかし、結論としてはこうだ!!
結果。普通に出されたら分からないレベル!
一緒に食べ比べてみれば、そのわずかな違いを感じることはできました。
しかし、本当に微妙な違い!
目隠しして「これ、どっちのオレオだ??」って食べさせられても普通にはずすぞ!
実際、外したぞ!!
オレオファンには、果たしてこれが朗報となり得るのかは不明だが、中国産になって味が大きく変わるという事態は避けられたといっていいのではないだろうか。
ただ、食べ比べてみると分かるが、
旧オレオに比べれば、パンチは減っている!
残る問題はやはり安全性の問題だけか?
味については、食べ比べさえしなければほぼ分からない程度ということは判明したが、あと気になるのは安全性の問題だけ。
日本の消費者が一番気にするのは、やはり「中国製」ということでしょう。
過去にも多くの問題が報道されている中国だけに、オレオが中国製になるということだけで「もう買わない」と主張する人も出てきています。
今後、モンデリーズ・ジャパンが日本でオレオを販売していくにあたり、その消費者の不安な心境をどうやって払拭していくかがキーになる気がします。