ついに来年2016年よりNHK大河ドラマ「真田丸」が放送されます。主人公となる真田幸村こと真田信繁を演じるのは脂の乗りまくってる堺雅人、さらに脚本は三谷幸喜ということで、今まで大河に興味なかった人たちからも大注目の作品となっています。
※本記事は分かりやすいように「幸村」で統一します

ところで、真田幸村という人物が歴史上どんな偉業を成し遂げたのか、言えますか?

遡れば江戸時代から英雄として祭り上げられてきた幸村。真田十勇士のとしてのイメージもありカリスマ的なヒーロー像として現代にも受け継がれています。

信長や家康であれば、あの有名な事件や戦などが想像できる人は多いでしょう。では、信長を凌ぐほどの人気のある幸村が何をした人物なのか知っている人はどのくらいいるのでしょうか?

真田幸村が何をした人物か言える人はたったの15%

調査結果によると幸村が何をした人物なのか具体的に言うことができる人はわずか15%。
ほとんどの人は真田幸村という人物を知っていても、彼の成し遂げた偉業は分からない。

予想通りと言えば予想通り。超メジャーな戦国武将の中で、ここまで創造上のキャラクター像だけが先走る武将は幸村以外にはいないですからね。

じゃあ幸村は何をした人物なのかというところですが、史実に基づいた平凡な答えを言うのであれば「大坂の陣」での活躍。
大河ドラマのタイトル「真田丸」は幸村が大坂の陣の際に築いた曲輪。大坂城を守るための防衛線のようなもので城攻めの徳川勢を撤退させるほどであったという。

しかし、父である真田昌幸の智将としての才を受け継いだとされているが、実際の幸村の活躍の場は非常に少なかったんです。

結論的に、天下分け目の戦いも徳川の勝利という結果を見れば・・・
真田幸村は歴史的に大したことはしていない!!

だから、今回の調査結果になることは必然と言えます。
それでも、幸村がここまで人々を魅了する理由は何なのでしょうか?

信濃の小国の大名であった真田家は上杉、武田、北条、徳川、豊臣などの大国の間で一族を守るために、時には卑怯と呼ばれながらも生き抜いてきた歴史があります。
幸村自身、幼少から人質として他国で過ごした過去があり、戦乱に振り回され関ヶ原では兄と戦うことにもなるわけですから不遇の人生と言えるわけです。
戦況不利であった大坂の陣で、玉砕覚悟で天下の徳川に挑み散っていった生き様が、江戸時代の人々の心に響いて現代に受け継がれているわけです。

真田の魅力の一つとして強い敵に対しても臆することなく挑んでいく美学的なものが影響しているんじゃないでしょうか。

にわか幸村ファンならこれだけは覚えておけ!

幸村の偉業を知らなかったとしても、大したことはしていないっていう史実があったとしてもですよ、
それでも「好きな戦国武将は真田幸村です」って大声張りたい人はいるでしょう。
「名前がかっこいいから」とか「(ゲームの中で)イケメンだから」っていう理由だって、それは個人の自由だし、他人に否定される筋合いはないですから。

とりあえず、幸村については最低でもこれだけは覚えておけば大丈夫でしょう。

本名は真田信繁(のぶしげ)でちょっとダサめ

初めて本名を知った時のショックは大きいと思いますけど、残念ながら「のぶしげ」です。
芸能人の本名を知った時と同じような感覚ですね。

大坂の陣で活躍して徳川のタヌキ親父を苦しめた。

最終的には敵軍に討ち取られてしまったが、多勢の徳川軍を苦しめた戦いっぷりから「日本一の兵(ひのもといちのつわもの)」と称されたわけです。

人質にされたり、幽閉されたりと割と酷な人生

父である昌幸の智略として上杉や豊臣に人質として出されている。関ヶ原での敗戦後、九度山に10年以上幽閉されてる。なので、唯一と言っていい大坂の陣での活躍の時は50歳近くのおっちゃん。

真田十勇士はかっこいいけどほぼフィクション

物語自体は架空のものである。十勇士も空想上の人物であるが、実在の人物をモデルにしているという説もある。

最後に

結果言えるのは、大した偉業も成し遂げてないのにここまで語り継がれる幸村はやっぱりすごいということ。
実際には、親父やじいちゃんのほうがすごかったりとか言っても、真田と言ったらやっぱり幸村。
大河「真田丸」の堺雅人さんがどんな幸村を演じてくれるのか楽しみにしてます。