満員電車の車両内における迷惑行為といえば、痴漢、騒音、悪臭などが代表格としてあげられる。
とりわけ満員電車の中では、人は攻撃的になりやすいからこそ、いつも以上の思いやりや気遣いが必要とされるのですが、中には自分以外を省みない自己中心的な思考の人がいるのも事実。

さて、そういったあからさまな迷惑行為に対する問題は一旦置いておいて、もしかしたら自分が気づかない間に周囲の乗客に迷惑をかけていることがある、ということも今回知っておいてもらいたいと思っています。

個人的な体験談も含まれていますが、以下に挙げた項目に当てはまる人は今後満員電車に乗る際には中止したほうがよいでしょう。

マナーは守ってるつもりなのに迷惑かけてた?な迷惑行為を厳選ピックアップ!

気付いていないだけ!満員電車での意外な迷惑行為

1.がっつりソバージュ

最近ではネオソバージュという今風に進化したおしゃれソバージュもあるらしいが、今回言いたいのはそれではありません。
おそらく、推定年齢40~50代くらいの女性の中に今でもごく稀にいるあの昭和のソバージュ。

後ろに立ってしまったら本当にピンチ。バッサバサとツヤのない乾ききった毛先が顔面に何度も接触。これほど不快なものはない。
しかも、経験上ほぼ100%でそういうソバージュさんは、かつてトレンディドラマで一斉風靡した浅野温子ばりに髪をかきあげ、首を横に振るもんだからたまらない。

2.ポニーテール

ポニーテールもソバージュと同様。後ろに立った日には、常にポニーのしっぽの部分を意識しながら過ごすことになります。
思ってる以上に後ろのボリュームすごいです。自分の髪が知らないおっさんの顔油まみれになっても嫌ですよね?
ボリューミーな髪型は満員電車でははた迷惑になるかもしれないという意識を芽生えさせることが必要。

3.アフロ

髪型系はこれで最後にしておきますが、やっぱりこれは入れておかないとダメです。
アフロヘアー
最近は日本でアフロヘアー見かけること少なくなりましたが、10数年前には若者の間で結構いました。

そして、当時の若者たちのアフロはとにかく汚かった。
脂っぽい髪の中に、細かいゴミやらふけやらが絡まりついてる。そんなものが顔面の前に来た日には最悪です。

4.キャップのつば

髪型の問題は女性に多かったが、男性に多いのがキャップのつば
ファッションの重要な要素であることは分かるが、満員電車の中ではこのつばが不必要な攻撃を周りに与えることがあります。
帽子は全般的に言えることですが、特にキャップのつばを後ろにしてかぶる人は要注意。電車の揺れの拍子などで後ろの人の額にコツンとぶつかる。正直言えばぶつけられたこともあるし、自分がぶつけてしまったこともあります。
最低でも、自分の目が届くように満員電車に乗る時くらいはつばを前にして乗るべき。

5.女性のハンドバッグ

リュックサックについては、各鉄道会社も前向きで乗るようになどと案内を出しているが、意外に迷惑なのが女性のハンドバッグだ。
もちろん、身体の前に持ちかえてくれれば問題ないのだが、電車が混んでいようとも肩にかけたまま乗っている人がいます。
これ何気に結構痛いですよ。
脇腹にめり込むこともあるし、身体の一部分だけ圧迫されてバランス取るのが難しくなります。
底面の角が異様に固いハンドバッグは時として凶器にもなります。

6.ファー(毛皮)が激しすぎる服

冬場になると大活躍するファーを施したコートやジャケット。
もう、これがどういう形で周りに迷惑をかけるかはお分かりでしょう。
特に、ファーが縁に施されたフード付きのアウターはかなりの厄介者だと認識しておいて間違いありません。
もし、後ろの人が突然くしゃみをしたら着ている自分のせいだと思ってください。

7.ドア窓の曇りで遊んでいる

冬場の満員電車で発生することがあるドア窓の曇り。
呼吸するたびに曇るため、普通なら恥じらいを感じてしまうところだが、たまに堂々とハァーと息を吹きかけ何かを描いている人がっ!
そんな見ず知らずの人間の変な落書き見たくもないのに、逃げ場がどこにもないという最悪な状況。

一番ひどかったのは、仕事の企画書的なものをうーんと気難しそうな顔でドア窓にメモってるやつを見たとき。
その時、確信した。
絶対こいつ仕事出来ない」と。

8.缶コーヒーを片手に握りしめたまま乗車

朝の一杯のコーヒーは分かります。
しかし、飲むなら是非とも自宅か会社に着いてからにしてください。
朝の満員電車の中で、缶コーヒー片手に飲んでいる人は何がしたいんでしょうか?確かにギューと握っていてこぼしたりすることはないのでしょうが、隣にいる人からしたら気が気じゃありません。

9.野球部のでかいバッグ

丸坊主で真っ黒に日焼けしたたくましい野球少年達よ。
青春真っただ中にスポーツに打ち込むその姿勢はもちろん応援するが、あのでかいバッグは何とかしてくれ。

彼らは、あのでっかいバッグを間違いなく足元に置きます。その行動自体間違ってはいないんでしょうが、横に幅広く陣取った荷物はものすごく危険。
満員の車内では足元がどうなってるか見えないため、幾度と下の荷物に引っ掛けて転びそうになったことか分かりません。

10.傘をポケットに引っ掛けておく

雨の日はみんな傘をさすわけだから、電車の中で多少濡れてしまうことはしょうがない。
しかし、傘の持ち方には十分注意したほうがいいです。
男性で良く見かけるのがズボンのポケットに傘を引っ掛けている人。手が空くからという理由も分かりますが、もっと先っぽも意識してください。
前に座っている人の足に垂れていることもよくありますよ。

11.人の荷物を自分の荷物の置台にする

これは、もしかしたら自分の早とちりなのかもしれない。
前に抱えて持っていたリュックの上にたまたま会社員のバッグが乗ってしまったのかもしれない。
しかし、あの日は絶対にいつもとは違う重力を感じたのです!
たまたまストンと私の荷物の上に自分の荷物が乗ったのをいいことに、そのまま置きっぱなしにして、さらには自分の腕を乗せていたのは間違いない!

12.遠くから荷物を網棚に放り投げる

座席近くにいる人は出来る限り荷物を網棚に乗っけるのが正解だと思っていますが、座席とは一番ほど遠い両ドアの真ん中くらいから荷物を投げるようにして置く人もよく見かけます。
これ、その間の人たちの誰かに間違いなくぶつかっていることを認識したほうがいいです。
そうじゃなくても、その人たちは気使って頭下げたりしているはずです。一言「すいません」くらい言えなきゃダメです。

網棚は状況に応じて使い分けてください。

13.席空いたのに座らない

満員電車においては、たった人間1人分と言えども重要なスペースである。
座っている人が降りた場合には、その近くにいる人たちには是非とも座っていただきたいと願っています。次の駅で降りるからなのかは知らないが、空いた座席に座ってくれればドア付近の人たちはもっと楽になるかもしれないですから。
自分が座らないなら近くの人に「僕は座らないのでどーぞ」と意思表示もしっかり。

14.つり革につかまらない

つり革や手すりにつかまれる状況にあるにも関わらずつかまらない人もいます。
潔癖症なのか自分のバランス感覚に自信があるのか分かりませんが、つかまれるなら出来る限りつかまってください。
揺れた時に迷惑を被るのは周りの人間です。

15.つり革を絶対に離さない

今度は、逆につり革を絶対に離さない人。
着いた駅でどんなに乗客が乗ってきて奥に流されても、絶対につり革を離さない。
腕が他の乗客の頭に当たろうが絶対に離さない。

こんな迷惑な行為は絶対やめてほしいところですが、冬場の洋服によっては気付かないところで前の人の頭に触れてるかもしれないので要注意。

16.人の肩にアゴ乗せるやつ

ちょっと特殊ですが、実際にいます。
満員電車は体力的にも精神的にも疲れるのはみんな一緒。
疲れたからといって、前の人の肩がちょうどいい位置にあるからといってもですよ、
アゴを乗っけちゃいけません!

最後に

どうでしょうか?
自分は社会人としてマナーは完璧だと思っていても、実は知らないところで周囲に迷惑をかけているかもしれません。
満員電車はいつも以上に過敏になりやすい場所ですから、些細な行動でもトラブルを起こしかねないということを認識しておいたほうがいいでしょう。

サムネイル画像出典:Chris 73 / Wikimedia Commons [GFDL 1.3 or CC BY-SA 3.0], via Wikimedia Commons