最近流行りつつある純喫茶。サードウェーブコーヒーの台頭によってその存在が再注目されていますが、その中でもメディアで何回も取り上げられている昭和48年創業の「浅草 ロッジ赤石」に行ってきました。

銀座線の浅草駅を背にして右手に進むと、右手に「すしや通り」という商店街が見えてきます。「すしや通り」を抜けドンキホーテを左手に見ながらまっすぐ進むと「ひさご通り」というこれまた商店街が見えてきます。「ひさご通り」を抜け、そのまま信号(言問い通りの信号)を渡ると「千束通り」に入るので、1本目の路地を右に。すると右手に「ロッジ赤石」の看板が見えるはずです。
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言葉の説明だとわかりにくいので、下記地図をご参照ください(笑)

場所でいうと観音裏という場所です。近くには純喫茶や小料理屋さん、洋食屋さんなどの美味しそうなお店やスナックがたくさんあります。浅草駅からだと徒歩で10分弱かかりますが、浅草観光していると意外とすぐに着いてしまいます。

「ロッジ赤石」入口にある食品サンプルのパリジェンヌ風ヌイユが気になります・・・
ヌイユってなんだろう?
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調べたところ、ヌイユはヌードルのフランス語で、小麦粉と卵で練った麺を薄く伸ばして切ったきしめんのような麺の一種だそうです。

店内に入ると、壁にはアンティーク感溢れる時計やティーカップなどが飾られ、テーブルには昔のゲーム機が使われている席もあり、懐かしき昭和という時代を感じることができます。

まさしくこれぞナポリタン

今回オーダーしたのは以下3品。
エビグラタン 1,150円 オススメ度★★★★☆
07まず最初に登場したのはエビグラタン。グラタンの真ん中には大ぶりの海老が鎮座しています。上にかかったパン粉がちょうどよい焦げ目を演出しており、プリプリの海老とマカロニとクリームソースがまた合うこと合うこと。口の中で最高のマリアージュを奏でることでしょう。

ポークソテーデミソース 1,200円 オススメ度★★★☆☆
05セット料理メニューのポークソテーは、ライスとお味噌汁がついています。デミソースが比較的あっさりしており上品な口当たりです。個人的にはもうちょっと濃厚でもよいですね。もう一つのメニュー「ポークソテーミソソース」も気になるところです。

ナポリタン 800円 オススメ度★★★★★
08「ロッジ赤石」のナポリタンは、玉ねぎ、ピーマン、マッシュルーム、ハムを具材とした、いわゆる誰もが想像する昔ながらのナポリタンです。麺はもちろん太麺でベストなゆで加減。ケチャップの酸味と食欲をそそる香ばしさが絶妙で、熟練の技が光ります。お腹いっぱいでもなぜか食べられてしまうという王道の美味さが癖になります。

「浅草 ロッジ赤石」のここが良い!

昭和感溢れるノスタルジックな店内の雰囲気が良いのはもちろんですが、カウンター6席、テーブル30席は、今の時代には珍しい全席喫煙可となっています。肩身が狭い喫煙家の方にはうれしいお店ですね。

また、日曜、祝日は深夜1時まで、火曜から土曜はなんと朝6時まで営業しています。(月曜定休)メニューもスパゲッティーやグラタン、カレーにピザ、丼もの、そしてデザートと充実しており、深夜にこれだけ豊富なメニューを食べられるのもなかなかレアではないでしょうか。お持ち帰りできるのもありがたいですよね。23時以降は深夜料金が加算されますのでご注意を。

「ロッジ赤石」店舗情報はこちら

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実は「ロッジ赤石」にお邪魔したのは今回で3回目。
前回は、くり抜いた食パンにあつあつのグラタンが入った、クリームトースト950円をいただきました。厚み10センチはあろうかと思われる食パンは、サクサクに焼かれておりグラタンとの相性は抜群。かなり食べごたえのある逸品です。「ロッジ赤石」では、ナポリタンやエビフライが有名ですが、個人的には是非ともクリームトーストを食べていただきたいところです。

ちなみに俳優、小説家、タレントと幅広く活躍されている、いとうせいこうさんが芥川賞の連絡を待ったのがここ「ロッジ赤石」とのこと。その後も足繫く通っているとか。

都会の喧騒を忘れさせてくれるノスタルジックな雰囲気がたまらない純喫茶。
スタバやタリーズも良いけど、たまには純喫茶でゆっくりとした時間を過ごすのも良いものですね。

純喫茶探訪は続く・・・