今やコーヒーチェーンとしても無視できない存在となっているディカフェ(カフェインレス)コーヒー。
それだけ消費者の健康や美容に対する意識が高まっているということですが、ついにスターバックスラテがディカフェで頼めるようになりました。
というのも、スターバックスが、2017年1月11日(水)より販売開始した新たなディカフェ商品のラインナップにより、今までは不可能だったエスプレッソ系のドリンクもディカフェとして注文することができるようになったのです。
以前まではドリップコーヒーのみの提供だったため、何気に待ちかねていた人も多いのではないでしょうか。
スターバックスが相当の自信をもって送り出してきたディカフェ。
普通のラテと味にどの程度違いがあるのか?時間はかかるのか?値段は高いのか?など実際に注文して体験してみましょう。

豆も変わってエスプレッソ系も対応可能になった

その前に、今までのスタバのディカフェ状況がどうであったかを簡単にまとめてみると以下の通り。

  • ディカフェはドリップコーヒーのみ(ラテなどエスプレッソ系は不可)
  • 豆は「ディカフェ コモド ドラゴン ブレンド」を使用(97%カフェイン除去)
  • 注文を受けてから抽出するため10~15分ほど時間がかかってしまう

と、ディカフェのコーヒーはあるにしても、中々全てのニーズに対応できているとは言えない状況でした。
しかし、今回の大幅なディカフェメニューの拡充によりこれらの問題はクリアに。

まずは、ディカフェ用のコーヒー豆の刷新。
今までのコモドドラゴンではなく、新たに「ディカフェ ハウス ブレンド」というコーヒー豆を使用。このコーヒーは香りや風味を損なわずにカフェインを取り除く除去方法CO2 Method(二酸化炭素抽出法)によって、何と99%のカフェインの除去を実現したコーヒー。
今までのラテと変わらない美味しさを実現したとのことです。

何よりも、ラテやカプチーノなどのエスプレッソ系ドリンクがディカフェで注文できるようになったというのが一番のポイント。

実際にスタバでディカフェのラテを注文

さて、今回のディカフェ商品は、全国のスターバックスで大々的に開始されたもの。
入口ドアや店内にもディカフェが始まったことが告知されています。

コーヒー豆の陳列棚には、今回のディカフェドリンクに使われる「ディカフェ ハウス ブレンド」が販売開始されています。

普通にディカフェラテを注文して飲んでも面白くないので、通常のスターバックスラテも頼んでどの程度味わいに違いがあるのかを比較してみることにしましょう。
さて、ここでまず気になるのは「ディカフェがどの程度の時間で提供されるのか」ということ。
以前のスタバでは、ディカフェを注文すると10分以上待たされることになったのだが、果たして。

あえて、店員さんには余計な質問はせず、ありのままを受け入れることにします。
すると、以前は注文時に「ディカフェなのでお時間いただきます」と言われたのですが今回はそれがない。
かなりの好感触を持って受け取りカウンターへ進む。
すると、待たされることなく順番通りにスターバックスラテとディカフェラテが同時に提供された!

ディカフェだからといって、以前みたいに10分以上待たされることはなくなった!

これなら時間がないからディカフェコーヒーを諦めていたという人も大丈夫でしょう。

左側がディカフェのスターバックスラテ、右側が普通のスターバックスラテ。

ミルクとの混ざり具合のためか、色目はディカフェのほうが少し薄く感じるが、味わいは一体どれほどの違いがあるのかがやはり気になる。

実際にこうやって味を比べてみると、はじめはその違いを見極めることができません。「さすがスタバ」と思いつつも飲み比べていくと、やはりディカフェのほうはパンチが弱いことに気付きます。
コーヒーの香りや風味は感じることができるが、エスプレッソのコクと苦味が弱いために、ラテ好きにはどこかで物足りなさを感じてしまうのかもしれません。

ですが、あくまでもこの結果は、同時に飲み比べたからに過ぎないでしょう。
過去に他のコーヒーチェーンで飲んだ低俗なディカフェラテとは比べ物にならないほど、しっかりとしたカフェラテとして成立しています。

99%のカフェイン除去とは思えない出来栄え。

ディカフェ変更は値段が変わるので注意

あと、もう一点気になるところと言えば値段ですが・・・ハイ、変わります。上がります。
例えば、今回注文した通常のスターバックスラテのトールサイズは370円(税抜)ですが、ディカフェのスターバックスラテはトールサイズで420円(税抜)と50円プラスとなります。
つまり、エスプレッソ系ドリンクもディカフェで注文できるようになったが、プラス50円かかるということです。

これからはディカフェが当たり前の時代

ここ数年で、ディカフェやカフェインレスもしくはノンカフェインといった言葉を見たり聞いたりすることが増えてきました。
他のコーヒーチェーンでも有名どころでは何かしらのカフェインレスメニューが用意されています。
今回、ある意味トレンドリーダー的なスタバが大々的にディカフェを売り出したことにより、その認知が今以上に広がることは間違いありません。
もしかしたら、コーヒーを注文して「ホットかアイス」を聞かれるように「ディカフェにするかしないか」を聞かれるのが当たり前の時代が来るのかもしれない。