カップ焼きそば」の歴史は意外と長い。今から40年以上前、1974年に発売された恵比寿産業「エビスカップ焼そば」が初のカップ焼きそばだとされています。

その初代カップ焼きそばの頃から現代のカップ焼きそばに至るまでに様々な進化を遂げていますが、当初から長年変わらないモノが存在します。

それが【湯切り】。

熱湯を注ぎ数分後、湯切り口からお湯を捨て、ソースなどと絡めて完成させるという製作工程は今も昔もそのままなのです。

そう、「カップ焼きそば」と「湯切り」は切っても切れない関係。のはずでした…。

▼この商品が出るまでは。
スーパーで発見して思わず購入してしまった商品『日清焼そばU.F.O. 湯切りなし あんかけ中華風焼そば』!

2017年8月28日(月)に日清食品から発売されたこの商品は、これまでの「湯切り」の常識を覆す革命的なカップ焼きそば。

▼なんと、「湯切りなし簡単焼きそば!」という謳い文句の商品で、湯切りが不要らしい…! 早速作って食べてみたいと思います。
希望小売価格は180円(税別)、カロリー546kcalです。

湯切り不要!日清『U.F.O. 湯切りなし あんかけ中華風焼そば』

▼パッケージをはがすと作り方が書かれています。いつものカップ焼きそばの作り方と違うので、きちんと読みます。
とりあえず、お湯を捨てずに「粉末スープ」と「とろみの素」なるものを入れて、混ぜまくれば良いだけのようです。本当に湯切りについては書かれておらず、蓋部分にも湯切り口がありません。

▼蓋を開けて、添付のパックを取り出します。左が「粉末スープ」、右が「とろみの素」です。麺は結構な細麺。

▼熱湯を注ぎ4分。その間「とろみの素」を蓋の上で温めます。

お湯を捨てずに、蓋をオープン! なんだか新鮮な気持ち。
そういえば「かやく」の袋が入ってないなと思っていたのですが、蓋を開けたらチラっと人参が見えていました。容器の中に乾麺と一緒に「かやく」も入れられていたみたいです。

▼とろみの素を注入! 白濁した液体が出てきました。「とろみ」なので、きっと片栗粉的なやつでしょう。
あとは、粉末スープを入れた後によく混ぜます。

▼混ぜれば混ぜるほど美味しいと書かれていたので、全体の色にムラがなくなるまで1分くらい混ぜ混ぜしました。
写真だと少しわかりにくいですが、普段は捨てるはずのお湯だった部分が混ぜているうちにトロッとしたスープに変化!

▼そして湯切りをしていないカップ焼きそばが完成! マジで出来てしまった。かやくは「人参・キクラゲ・キャベツ」で、とろっとしたスープが細麺によく絡んでいます。いただきます!

メチャウマ。

お世辞抜きでメチャウマです。予想を遥かに超えてウマい。

鶏ガラスープと醤油をベースに、海鮮の風味と野菜のうまみをきかせたという「あんかけ風スープ」は、街の中華屋さんで出てくるような「あんかけ焼きそば」そのものの味わい。味も薄過ぎず濃過ぎずな絶妙な塩梅です。

なかなかたっぷりと入った、かやくの人参、キクラゲ、キャベツのシャキシャキとした食感も良いアクセント。

▼このとろとろ感、伝わりますかね。

▼あっという間に完食。麺に絡みまくる「とろみ」スープのおかげで、ズッシリとした食べごたえ。普通のカップ焼きそばを食べるより満腹感が増します。

カップ焼きそばの【湯切り】の常識を覆した『日清焼そばU.F.O. 湯切りなし あんかけ中華風焼そば』。

具材の大きさや量などの違いはあるものの、コンビニのチルドや、その辺の中華屋さんで食べる「中華風あんかけ焼きそば」と何ら遜色のない美味しさでした。それを1個180円で食べることが出来るので、かなりコスパが良いと思います。(ちなみに筆者が購入したスーパーでは約120円でした)

湯切り不要のカップ焼きそば、見かけたらぜひ一度挑戦してみてください!