”生物×アート”が創る大自然の水槽世界「グリーンアクアリウム展」が、武蔵小杉の大型ショッピングモール「グランツリー武蔵小杉」で、9月13日(水)から10月9日(祝)の期間限定で開催されるということなので、一足お先にお邪魔してきました。

「グリーンアクアリウム展」とは?

グリーンアクアリウム展」とは、「お客様を見守り続ける、大きな温もりある樹のような存在でありたい」をコンセプトに掲げるグランツリー武蔵小杉が、世界有数のアクアリスト6名と共同監修した、大自然の水槽世界を体感できるアクアリウムイベントです。都市型生活者に「水と緑溢れる世界の美しさを再体感してもらえる」という思いから開催にいたりました。

アクアリスト森翔太さんのお話

今回「生命の旅路」という作品を手掛けた森翔太さんにお話を伺いました。アクアリスト6名の中では一番若く、現在は企業や商業施設などのエントランスでの作品提供をメインに活動されています。

「生命の旅路」は一滴の雨が山に落ち、それが川となり海へと流れ、また空に吸い込まれまた雨となる果てしなく続く様を表現したそうです。完成形を創造しながら水草の新芽を植え、2か月ほどの時間を要し、一番こだわった点は、砂が永遠と流れ落ちる水中滝の部分。細かいギミックは企業秘密だそうですが、吸い上げと吐き出しのバランスがかなり難しかったとのことでした。陽の光に照らされた水草と、色鮮やかな熱帯魚カージナルテトラのコントラストを楽しみながら、砂の滝を眺めていると時間を忘れてしまいそうです。

▼真ん中に砂の滝があるのが分かりますか?

▼色鮮やかなカージナルテトラ

今後は「日本らしさ」を演出したアクアリウム作品を海外に発信することに力を入れていかれるそうですよ。

いろいろな表情を魅せるアクアリウム

まず入口正面に構えるのは、日本観賞魚フェア水槽ディスプレイコンテスト総合優勝の経験のある轟元気さんの作品「Water Garden」。世界中から集めた26種類の色彩や背丈の異なる水草を使い、水中庭園を造りました。石や流木を使わないのに、奥行きを感じさせるテクニックはさすがです。緑のコントラストもとても綺麗ですね。

続いては、アクアリスト3名による共同作品「緑彩の池」です。「グリーンアクアリウム展」最大の水槽はなんと2m×2m!! 大きな平型の水槽には、彩豊かな水草と1,000匹を超える様々な魚たちが悠々と泳ぎまわります。水槽の底には湧き水が演出され、光によっていろいろな表情を魅せてくれる、圧巻のアクアリウムとなっています。

▼本当に湧き水のように見えます。

その奥には、存在感抜群の8つの円形水槽からなるアクアリスト3名による共同作品「日本八景の滝」です。日本各地の水景である「忍野八海の湧水」「白神山地の渓流」「柿田川の藻の群生」「名城のお堀」「朝霧公園の草原」「京都枯山水の庭園」「西表島の森」「多摩川の水辺」の8つをコンセプトに日本の風景美を体感することができます。それぞれの水槽には、コンセプトに沿った異なる水草や魚がレイアウトされ、上段から緩やかに流れ落ちる水流を絶妙なバランスで循環させる壮大な無限の湧水空間です。

▼大きな円柱水槽から緩やかに水が流れ落ちます。

【グリーンアクアリウム展概要】
期間:2017年9月13日(水)~10月9日(祝)
時間:10:00~21:00(最終入場 20:30)
開催場所:グランツリー武蔵小杉1Fアクアドロップ
料金:一般(中学生以上)500円/小学生300円、幼児(小学生未満)無料
   ※ご入場にはチケットが必要となります

9月17日(日)、9月18日(祝)、9月24日(日)、10月1日(日)、10月8日(日)、10月9日(祝)の6日間は、ガラスの容器に流木や水草をレイアウトして小さなアクアリウムを製作できるワークショップ「グラスアクアリウム~小さなアクアリウムを作ろう~」も開催されます。ショッピングのついでに、都会で大自然を体感してみませんか!

▼サイズの異なる水槽を並べ水景に繋がりを持たせた「静と動」

▼1メートルの円柱水槽と四角の水槽を組み合わせた「天地創造」

▼繊細で優美な情景を写し出す「緑鬼神山」