「金沢に行ったら回転寿司に行ったほうがいい」と言われるくらい金沢の回転寿司の質は高いことで知られている。
ただ、別に金沢まで行く必要はありません。
何故なら、金沢の有名回転寿司が続々と東京に進出してきているから。
今や、東京に居ながらも美味しい金沢の寿司を楽しむことが出来るようになっているんです。

機会があればと狙っていた金沢回転寿司。先日やっと行くことが出来たのですが、そのクオリティには正直驚かされました!

はっきり言う、もはや東京の適当な回転寿司屋に行く気はさらさらなくなりました。

東京・調布で金沢回転寿司を心より堪能『もりもり寿し トリエ京王調布店』にて

美味しい回転寿司がある
そんな風の噂を聞きつけ、向かったのは京王線調布駅直結の商業施設「トリエ京王調布」。そのA館5Fレストラン街にあるのが『北陸金沢まわる寿し もりもり寿し トリエ京王調布店』である。

休日はもちろんのこと、平日でも行列が出来るという事前情報を得ていたので、オープンである11時の開店10分前に店舗前に到着したのですが、現実はそれでも甘かった。

この日は休日の日曜日。
発券機で受付をすることになるのですが、すでに13組の先客がいるという状態。その後も続々とお客さんが受付にやってきます。
11時オープン前のレストラン街で、この「もりもり寿し」の店舗前だけが人でごった返している奇妙な光景・・・。

それでも、希望していたテーブル席にギリギリで案内されることが出来たのはラッキー。(たまたま、カウンターを希望するお客さんも多くて助かりました)

店内は小綺麗な高級回転寿司屋風の作りとなっていて、注文はすべて卓上のタッチパネルでオーダーするシステムで統一されています。

「のど黒」をはじめとする白身の豊富さに胸が躍る

断言させていただくと、金沢回転寿司の魅力の一つとなっているのが、白身魚のネタの豊富さ!
高級魚「のど黒」をはじめとして、「くえ」、「アラ」、「ハタ」、「そい」など東京の寿司屋では中々食べることのできない白身を取り揃えています。
そのほとんどが、北陸から直送されているもの。

寿司が大好物という人であれば、この白身の充実ぶりは間違いなく心躍ることでしょう。
どこの寿司屋でも食べられそうなネタは無視して、この日は白身にフォーカスして注文してみました。

まずは、金沢寿司ド定番の「のど黒」を一皿目に注文したのは言うまでもない。

■のど黒 (2貫:600円)

のど黒」は、軽く炙って提供されます。
旨い!
脂のノリが最高で旨味が口の中に溢れます。一番のおすすめということもあり、ほとんどのお客さんが注文している模様。

■くえ (2貫:850円)

高級魚として有名な「くえ」の寿司。値段は回転寿司の域を超えている気はしますが、北陸能登からの最高級魚のネタが登場。
噛めば噛むほど口の中に広がる旨味に感動すら覚えたのがこれ。
食通でもないので細かな味の分析とはいきませんが、今まで食べた白身の寿司の中ではトップクラスの旨さ。

■かさご (2貫:480円)

煮付けでは食べることはあっても、中々寿司では食べる機会の少ない「かさご」。
「くえ」と比べると多少リーズナブルになるが、淡白な中にもしっかりとした旨味があり十分に美味しい。

■白そい (2貫:380円)

そいはそいでも「黒そい」ではなく「白そい」の寿司。
非常に淡白であっさりしていて最高。

■太刀魚 (2貫:380円)

能登産の「太刀魚」。
「のど黒」同様、太刀魚も炙りで提供されます。
脂の旨味と香ばしさが最高のハーモニー、生姜が添えられているので後味もくどくありません。

■平政(ヒラマサ) (2貫:340円)

能登産の天然の「平政」。脂も程よく、さっぱりとした中にも強い旨味を感じます。

■あら (2貫:700円)

金沢で水揚げされた極上の白身魚「あら」。
「のど黒」のような脂のノリはありませんが、その分白身の上品な旨味をストレートに味わえます。
それなりのお値段ですが、一度食べてみる価値あり。

【北陸名産】甘エビよりも濃厚な「がすえび」も楽しめる!

北陸地方では甘エビよりも、人気の高いのがこちらの「がすえび」です。
鮮度が落ちるのが早いので、北陸以外の地域では中々食べられないと言われていた「がすえび」も、ここ東京で楽しめます。

■がすえび (2貫:600円)

一口食べれば広がる豊潤な甘味。濃厚な海老の風味とまったりとした食感で甘えびやボタン海老ともまた違った味わいです。
口の中でとろけていく瞬間はまさに至福の喜び。

贅沢な香箱蟹のお椀「香箱かに汁」

香箱蟹とはズワイガニの雌のこと。その香箱蟹を贅沢に使ったお味噌汁も用意されていました。

■香箱かに汁 (1杯:480円)

お味噌汁は、さっぱりとしたカニの風味が広がり非常に上品な仕上がり。
カニには卵がたっぷりと入っていて、食べると濃厚な旨味が広がります。

値段は回転寿司の域を超える? ただそれ以上の価値はある!

最高に満足した人生初の金沢回転寿司。
ただ、最後のお会計では衝撃が走った!

ある程度予想はしていたが、回転寿司とは思えない金額がレジに表示されていました。
質の高さに加えて、その高価格も噂にはなっていたのも事実。値段は平均的な回転寿司と比較してもかなり高くなってしまうでしょう。

それでも、金沢回転寿司の虜になりつつある自分がいます。
少し値段は高くても、東京で中々食べられないネタの数々とクオリティ。
11時オープンのお店の開店前にこれだけのお客さんが列をなしていたのも納得だ。