とんこつラーメン店「一蘭」が、1杯1,180円という高級ラーメン店『銀座一蘭』をオープン!

銀座」という世界的ブランド力のある街へのオープンということで、消費増税も何のそのといった感じのプレミアムな価格帯のラーメンを提供するといいます。
オープンしたのは2019年10月10日(木)。その初日の開店時間に合わせ、早速食べに行ってきました。

『銀座一蘭』の「天然とんこつラーメン(銀座重箱)」を味わってみた

一蘭のラーメンの価格は、店舗によって若干の差はあるが大体900円台で1,000円は超えていません。
ですが、今回の『銀座一蘭』のラーメン1杯の値段は1,180円。正直言って、日常的にラーメンを食す我々の感覚からは理解できません。
『銀座一蘭』の特徴(高価格帯である理由)をまとめてみると以下の3点になります。

  • 重箱で提供される
  • 「大吟醸麺」なる特別な麺を使用
  • 職人によって手巻きされた特製チャーシュー

(銀座というブランド力による価格への影響ももちろんあるでしょうけど)

▼まず、写真を見てもらえれば分かるその圧倒的な存在感

『銀座一蘭』天然とんこつラーメン(銀座重箱)

何故、ラーメンが重箱に入っているんでしょうか・・・??
(日本人でありながらも、この組み合わせは違和感を感じてしまいます・・)

▼実際には、重箱は蓋が閉められたまま提供

蓋を開けるときなんですが、とても気を付けてください。
簡単にパカッと開けられそうに思えるのですが、想像以上にこの蓋がずっしりと重い。
それもそのはず、この重箱は有田焼の専属窯元で一つ一つ作られた本物の陶磁器らしいです。
思わず落として割らないように。

丸いキャンバスから四角いキャンバスになっただけで、見た目はいつも通りの一蘭のラーメンと言っていいでしょう。
スープを一口飲んでみますが、良く知っている一蘭の味そのものです。

重箱へのこだわりはいいのですが、一つこれだけは言っておきます・・・

スープがめっちゃ飲みづらい!

特製の「大吟醸麺」を味わってみる

プレミアムたる理由の一つの「大吟醸麺」。
小麦は中心に近づくほど品質が高いと言われており、『銀座一蘭』ではその磨き抜かれた希少な部位のみを使用しているといいます。
その仕上がりは、水晶のような透き通る輝きを帯び、上質で滑らかな食感になるとか。
大吟醸麺

▼こちらは、追加で注文した替え玉麺
『銀座一蘭』替え玉

まあ、「水晶のように透き通っている」は言い過ぎでしょうが、一口食べてみると普通の麺とは異なる確かな違いを感じることができるかと思います。
ツルッと非常に滑らかな食感となっていて、喉越しもとても心地よい。
「なめらかさ」を謳っている「大吟醸麺」ですが、これなら納得です。

なお、こちらの麺には酒粕も入っているそうです。そう言われて、よく味わってみれば酒粕の風味を感じることが出来るような、出来ないような・・・。

こだわりの手巻き焼豚(チャーシュー)も

一蘭の職人が厳選した上質な豚バラ肉を丁寧に巻きつけ、特製のたれでしっかり煮込んで熟成させた焼豚(チャーシュー)
『銀座一蘭』チャーシュー

最近ではあまり見なくなったタイプの巻き焼豚。どこか懐かしさもありながら、豚の脂の旨味がにじみ出ていて一蘭のスープにぴったりの味わいになっています。
ほろほろとした柔らかい食感も悪くない。

メインターゲットは外国人観光客。日本酒の提供も

確かに、通常の一蘭のラーメンと味比べをしてしまえば、こちらのラーメンに軍配が上がるのかもしれません。
ただ、1杯1,180円という価格帯のラーメンを一般消費者として受け入れるのは中々難しい。

一蘭が狙っているのは、銀座という世界的なブランド力のある街に集まる外国人観光客
実は、高価格帯のラーメンは一蘭以外のラーメンチェーンでも提供が開始されています。
インバウンドを狙ったその戦略は、東京オリンピックに向けてさらに加速していく可能性があるかもしれません。

また、『銀座一蘭』では日本酒の販売もあります。
サラリーマンの「ちょい飲み」も取り込んでいく戦略のようです。

▼一蘭の代名詞となっている仕切りで区切られた味集中カウンターは、ここ『銀座一蘭』でも健在
「一蘭」仕切りカウンター
替え玉やオーダー用紙のシステムも変わりません。

▼最寄り駅は「新橋」。新橋駅より数寄屋橋方面に3分ほど歩いたところ
『銀座一蘭』