“はいチーズ”が恥ずかしくて言えない。71％以上が恥ずかしさを実感！

2015年12月9日 16時06分

ハレルヤ編集部　マスゾー

写真を撮るときの掛け声、その大定番““はいチーズ””。
ほとんどの人がこの言葉を発したことがあるでしょう。

でも、ちょっと待ってください。この掛け声めちゃくちゃ恥ずかしくないですか？
みんな普通に言えちゃうんですか？
いや、僕は無理なんです！
友達同士だろうが、観光地で知らない人に頼まれた時だろうが、クッソ恥ずかしくて言えません。

“はいチーズ”って何じゃそりゃ！！

自分と同じように感じている人が多いことを祈りつつも、世の中の人は“はいチーズ”に対してどのように思っているのか？恥ずかしいと感じる人はどのくらいいるのかを調べてみました。

71％以上が“はいチーズ”は恥ずかしいという結果

何と、7割以上の人が“はいチーズ”を言うことに恥じらいを感じたことがあるという結果に。

これだけ恥ずかしいと感じている人がいるのにも関わらず、数十年の間、他の掛け声に取って代わられることなく地位を保っているのもある意味すごいです。

そもそも“はいチーズ”の由来は？

“はいチーズ”の由来は細かく言ってしまえば複数の説が存在するようですが、基本的にはアメリカで写真撮る際に使われていた英語の“Say Cheese!”が有力なようです。
日本では、1963年に放映されていた雪印乳業のCMで使われて広まったと言われています。

まぁ何となく想像は出来るでしょうが、“チー”の発音の時の口が広がりによって笑顔になるからということで一般化したようです。

ん？？これはおかしい。非常におかしいですよ！

とっくにお気づきの人もいるかもしれませんが、2つのおかしな点に気付いてしまいました。

“チーズ”の発音、英語のほんまもんの“cheese”の発音であれば大丈夫ですが、日本人のチーズの発音であれば必ず最後に“ウ”の口の形になる。
じゃあ、写真を撮る側は“チー”の時にシャッターを切らないといけないことになる。
しかし、そんなことしたら「撮るの早いわ！」と言われるに決まっているわけです。

もう一つが、そもそも日本における“はいチーズ”は写真を撮る側の掛け声になってしまっていて、撮られる側はほとんどの場合“チーズ”と言ってないのではないのか？

観光地で写真撮影を求められたと想像してみてください。こちらの“はいチーズ”に対して、相手側が“チーズ”って言うか？まず言わない。

ということから、導き出した一つの結論・・・
“はいチーズ”は日本では価値なし！

恥ずかしすぎる“はいチーズ”撤廃派の自分としては、この矛盾をどんどん広めていきたい！

“はいチーズ”が恥ずかしくて言えないひとは？

ちなみに“はいチーズ”が言えない人は“撮りまーす”、“いきまーす”と言って撮る人も多いでしょう。
“はいチーズ”が大嫌いな私がよく使うのもこれですし、アンケートでも上位にランクイン。
恥ずかしいという理由だけでなく、マナー的な配慮も影響しているのかもしれないが「これから自分はあなた方を撮ります」という当たり前の事実を発するだけのものであって、掛け声とは言えないかもしれない。そして、時と場合によってはノリの悪いやつだと思われてしまうかもしれません。

“はいチーズ”は恥ずかしくて言えないくせに“撮りまーす”だとさすがに物足りなさを感じてしまうという我がままっぷりに自分でも嫌になる。

どうしても「はいチーズ」が言えない恥ずかしがり屋の人はこの単なる事実系を使えばいいのですが、その時々の空気感を感じ取りアレンジを加えられればよりベスト。

例えば、ピチピチした女子大生に写真を頼まれたなら「は～い、撮りますよー」って少しポップな口調で。
体育会系の連中に頼まれたなら「押忍！撮りまっす！」と気合を込めて。
ちょっと怖い系のおっちゃんに頼まれたら「それでは、参ります」だ。

「はいチーズ」が恥ずかしくて言えない人たちは、この単なる事実系を使う以外に道はないのかもしれない。

“はいチーズ”に代わる掛け声は？

ところで、前述したように“はいチーズ”が全くもって無意味であるということが判明したので、それに代わる掛け声がないのかを調べてみました。

ここで、“はいチーズ”に次いで有名なのが“1+1は？”という掛け声。
確かにこれであれば、“2（ニー）”となり口の形は笑顔を引き出す。しかも撮る側が疑問形で投げかけることにより撮られる側の“ニー”をうまく引き出せる。
実際、プロのカメラマンから“はいチーズ”を聞いたことはないが、1+1は？は聞いたことがありますし。

まぁ金輪際、私が言うことはないでしょうが。
（これは双方の掛け合いがあって成立するもので、“2（ニー）”と言ってくれなかったときの恥ずかしさは“はいチーズ”の比ではない！）

調査結果からは少数派のユニークな掛け声もあがっています。

バタ～！（50代男性）
ふとんが吹っ飛んだ！！（60代男性）
スパゲッティー（40代女性）
yeah,ok（20代男性）
はな、とぅる、せっ（30代女性）

結果、理にかなったものもあれば、そうでないものもありますし、その場の雰囲気でハッピーな瞬間が撮れればそれでいいのかもしれないですね。

余談（セミプロ気取りの若い男の見事な空回りのお話）

十人十色とはよく言ったもので、人間本当に色々なタイプがいます。
写真を撮る場面で、“はいチーズ”が恥ずかしいなんて思考がこれっぽっちも無く、セミプロ気取りで図々しいくらいにイキってしまう人もいますよね。
今でも、数年前の沖縄の観光地で女子大学生（っぽい）グループに写真撮影を頼まれた20代後半男性のイキりっぷりが忘れられません。

「光りがアレだからこっち側のほうがいいかな～。（レンズの上で手を振って）はい、じゃあこっち見てねー。はいチーズって言ったら撮るよー、ハハッ。パシャッ。100-98は～？パシャッ。最後もう一回いきましょう。パシャッ」
いかにも「自然な表情を引き出してやったぜ」と満足気に立ち去って行った男性とポカーンとしている女子大生たち。

真夏の沖縄に訪れた刹那の極寒。

その後、その女子大生たちに頼まれ写真を撮りなおしたのは僕です。

こういうのを見ると、「はいチーズ」が恥ずかしいとか言ってる自分がまともな人間だなと実感してしまいます。