ロックスターのイメージってどんな感じだろう?
ガリガリに痩せていて、不健康そうで、タトゥーがあって、どこか危なっかしいオーラを放っている。言ってしまえば、それがロックスターの魅力でもあるのだが、一つ面白いデータが2014年に発表されてました。

ロックスターは一般人よりも平均寿命が25歳も短い!というもの。

これは、オーストラリアのシドニー大学による研究結果。1950年から2014年の間に亡くなった12,665名の有名ミュージシャンを調査した結果によるものです。

“27歳”というロックスターにとっての魔の年齢が存在する

研究によれば、やはり27歳という年齢が一つのターニングポイントであるらしい。実は、音楽の世界ではこの27歳という年齢は特別な数字となっています。度々議論されるところではありますが、有名なロックスターたちはこの年齢で亡くなることが多いというのです。
有名なところで言えば、ニルヴァーナのカート・コバーンや天才ギタリストと称されたジミ・ヘンドリックス
音楽通の間では、この話は有名な伝説として語り継がれていて、ミュージシャンとして成功を掴むために悪魔と契約し、その代償となるのが27歳での死というもの。
あまりにも、27歳という年齢で亡くなったロックスターが多いことから、「27クラブ」と形容されるようになっています。
現在、27クラブには40名ほどが名を連ねています。もちろん、「27クラブ」なんてものは単なる偶然であるという説もあるが、これだけの偶然が重なれば神話として語りたくなる気持ちも分かります。

惜しくも若くして亡くなってしまったロックスターたち

実際に、若くして亡くなってしまったロックスターたちを調べてみました。死因は様々ですが、やはり事故死や薬物やアルコールの過剰摂取を原因とするものが多いようです。

カート・コバーン(享年27歳:27クラブ)

90年代に活躍した伝説的ロックバンド“ニルヴァーナ”のヴォーカル。カリスマとして現在も多くのファンがいるコバーンだが、27歳の時に自ら命を絶つ。

ジミ・ヘンドリックス(享年27歳:27クラブ)

音楽は聞いたことが無くても、名前は知ってる人も多いだろう通称ジミヘン。ギタリストとしてロックの礎を築いた人物。ジミヘンも27歳の時に急死。死因については未だ謎の部分が多いという。

ブライアン・ジョーンズ(享年27歳:27クラブ)

結成50年を超えたロックバンド、ザ・ローリング・ストーンズの当初のギタリスト兼リーダーだったブライアン・ジョーンズ。バンドを脱退してすぐに、自宅のプールで亡くなっているのが発見された。

ジム・モリソン(享年27歳:27クラブ)

60~70年代に活躍したアメリカのロックバンド、ドアーズのボーカル。後に「史上最も偉大なシンガー100人」にも選出されたミュージシャンであるが、27歳の若さで亡くなっている。心臓発作によるためと言われている。

ジャニス・ジョプリン(享年27歳:27クラブ)

60年代を代表する女性ロックシンガー。世界的に今なお人気のある歌手であるが、若くして薬物に溺れ、27歳の時にヘロインの過剰摂取によって亡くなった。

エイミー・ワインハウス(享年27歳:27クラブ)

最も最近27クラブに名を連ねたイギリスのシンガー。薬物やアルコール依存など波乱万丈な人生であったが、27歳にしてアルコール中毒により亡くなった。

シド・ヴィシャス(享年21歳)

セックス・ピストルズの2代目ベーシストでカリスマ的人気を誇ったパンクロッカー。彼のスタイルは今も生き継いでいるが、薬物の過剰摂取で21歳という若さで亡くなった。

ランディ・ローズ(享年25歳)

70~80年代前半に活躍したロックギタリスト。オジー・オズボーンなどのヘヴィメタバンドのギタリストとして成功していたが、飛行機事故により25歳で他界した。

エディ・コクラン(享年21歳)

50年代のオールディーズロック時代の重要人物。ロカビリーというジャンルにおいて決して外すことのできないコクランだが、交通事故により21歳で亡くなった。

尾崎豊(享年26歳)

最後は、日本のカリスマミュージシャンの尾崎豊。若者の代弁者として多くの代表曲を作り上げたが、26歳という若さで突然亡くなった。彼の死については、今も様々な憶測が飛んでいる。


ロックスターではなく、HipHopの世界も短命なアーティストが多くいます。
2Pacやビギー(The Notorious BIG)などは抗争によって20代で亡くなってるし、他にも多くのラッパーが20~30代という若さで亡くなっているんですが、怖いのは射殺など抗争による死因が多いこと。

長生きして、かっこいいロックスターもいるけどね。

と、この研究結果はロックスターは短命であるというものでしたが、もちろん全てのロックスターが早死にというわけではない。年を重ね円熟味を増した現役でかっこいいロックスターもいるんです!

ポール・マッカートニー(73歳)

ご存知、元ビートルズのメンバー。70を超えたにも関わらず、世界を飛び回り第一線で活躍している。日本にもたびたび来てくれるのがうれしいところ。

ミック・ジャガー(72歳)

ザ・ローリング・ストーンズのボーカル。年を重ねても渋くてかっこいい。

キース・リチャーズ(72歳)

ザ・ローリング・ストーンズのギター。ミックジャガーと共に活躍する現役ロッカー。

ジミー・ペイジ(72歳)

世界で最も成功したバンドの一つであるレッド・ツェッペリンのギター兼リーダー。

ボブ・ディラン(74歳)

多くのミュージシャンに影響を与えたロック殿堂入りミュージシャン。日本にはホフディランというバンドがいるが、ボブ・ディランにちなんだ名前。

スティーヴン・タイラー(68歳)

エアロスミスのボーカル。ハスキーなハイトーンシャウトがセクシーすぎるバリバリのロックンローラー。

矢沢永吉(66歳)

日本のロックンローラーと言って真っ先に浮かぶのはやはりこの人。還暦を超えてもリスペクトされ続けるパワーは本当にすごい。

デーモン閣下(100053歳)

紀元前98038年生まれの100053歳・・・
よしもとクリエイティブ・エージェンシー所属・・・

最後に

確かに、ミュージシャンの中ではロッカーやラッパーなどは短命なイメージがあります。若くして死去することで、評価が高まったり、伝説的に語り継がれることがあるのは事実だと思うけど、ファンからすればずっとその活躍を見ていたいものですよね。カッコいいじじいの見本になって欲しいものです。