世間一般的にはどうでもいいニュースなのかもしれないが、個人的には非常に感慨深いニュースがあった。
中目黒のBALS TOKYO(バルストーキョ)が潰れて、ニトリに生まれ変わる!

BALS TOKYO(バルストーキョ)は中目黒の山手通りと駒沢通りが交わる交差点の角にドンっと鎮座していた高級インテリアショップ。
フランフランの母体である株式会社バルスが運営していた高級インテリアショップだったが今年の5月をもって閉店。同じくバルス運営の六本木AGITOも撤退となりました。
山手通り、駒沢通りと主要道路沿いに建つ黒い外観に大きな「BALS」の文字のインパクトは強烈で中目黒の一つの象徴的存在でもありました。

中目黒のシンボルでもあり、いつかバルスで買い物ができるようになろうと思っていた自分にはまさかの寝耳に水のニュースだったわけです。

バルスが潰れて、そこに安さが売り「お、ねだん以上のニトリが!!
気付いた時にはもうすでに手遅れ、出向いた時にはすでにニトリの大きな文字が!

BALS TOKYO(バルストーキョ)への思い

昔、中目黒には計8年以上住んでいました。最初は駅から山手通りを目黒方面に8分ほど行った場所で、次は目黒銀座商店街の中。北関東で育ち上京後、横浜、埼玉と転々とした後、東京に住んだら必ず中目黒に住もうと決めていたため、迷わず中目黒の不動産屋に駆け込んだのを今でもはっきりと覚えています。
自分にとって、中目黒が何故こんなに魅力的に感じるのかは長くなりそうなので省くが、要は都会のおしゃれな街にあこがれていたどミーハーである!!

初めて中目黒に住んだときの家が、実はバルスにほど近いところ。
バルスのあった場所(ニトリが誕生する場所)は、中目黒で人が集まる中心部とは少し離れているが、それがより選ばれた人だけの特別感があるような気がして自分の心に強く焼き付いたのでした。

この段階ではっきり言っておくが。
「買ったことは一度もない!」「びた一文も売り上げには貢献していない!!」

だって、1Kで約10万もする家賃を払って生活費がカツカツだった当時の自分に、3桁万円もするようなソファが買えるわけがない。
いいとこ、雑貨を手にするくらいだが、それでも「こんなのがこんなにもするのか」というものばかりであったからです。

それでも、あの落ち着いた大人の雰囲気が好きで、ぶらぶら散歩がてらよく行ってました。何か、ちょっとお金持ちになったような高揚感とともに。スタッフさんからしてみたら迷惑だったかもしれないけどね。
自分にとっての中目黒の一番の象徴はGTタワーでもアトラスタワーでも目黒川でもなくて、まさにバルスだったわけです。改めて気付いたのはバルスがなくなったと知ってからかもしれないけど。

中目黒のシンボルとしていつまでもそこにあり続けるのだろうと思っていたバルス。

しかし、それがなくなる。
しかも、なんと安さが売りの大型インテリア小売チェーンのニトリに!

どうも切なさが拭いきれなくなったため、中目黒に出向き久しぶりにバルスの跡地に出向いてみました。
バルスの面影を残しつつも、すっかりニトリへと変身しつつあるその姿。
シャッターから覗いた先には、ニトリらしいシンプルなインテリアの品々が設置され始めています。

う~~ん。
この場所にニトリがあるということが気持ち悪くてしょうがない。
せっかくなので、中目黒の住人達にバルスのこと聞きに行ってきます。

中目黒の住人はどう思ってるのか?

まぁ中目黒に8年も住み、今もちょこちょこ行くことはあるので、それなりの人脈もできるわけです。みんな、中目黒で生まれ育った人や長年住んでいる人や職場が中目黒という人など色々。
皆が皆、自分と同じ気持ちであると思い少しでも気持ちを共有できればと聞いてみたんですが・・・

中目黒で20年近く働いている美容師さん。家も近く。
自分:「バルスなくなりましたねー」
美容師:「そうだねー」
自分:「ニトリっすよ。」
美容師:「そうだねー」
自分:「・・・・・・・・・」
美容師:「・・・・・・・」
自分:「じゃ、仕事頑張って」

目黒川沿いにほど近いおしゃれなカフェの店長さん。午前中でまだいなかったのでFBメッセンジャーで質問。(まだ店にいるとは思ってなかったけど)

自分:「バルスなくなってニトリになることどう思います?」
店長:「バルス別に行かなかったからねー。ニトリのほうがいいんじゃない。」「どっちでもあんまり関係ないけどねー」「あっでも、ニトリって安いんだっけ。ソファ買おうかなww」
自分:「・・・・・・・・・・・」「今度、久しぶりにお店行きます。」
店長:「おうっ!!」

今回、中目黒行ったときに駅で偶然にも再開した初めて住んだ家のオーナーさん。おそらく、生まれたころから中目黒の住人。

久しぶりの挨拶うんぬんは省略して。
自分:「あっそういえばバルス潰れましたね。」
オーナー:「そうそう、ニトリになるんだよ。」
自分:「何かちょっと切ないですけどね。」
オーナー:「でも、ニトリのほうがうれしいけどね。バルスは俺が行くような場所じゃなかったし。あそこ安いっていうし。」
自分「・・・・・・・(オーナーなのに)」「(儲けてんだろぉぉがぁぁ!!)・・・・」

最後、今回出向いてバルス跡地の写真を撮っているときに、ワンちゃんの散歩をしていた見るからにブルジョワな空気のする紳士に勇気を振り絞って尋ねた。

自分:「あのーすいません。」
紳士:「んー、はい?」
自分:「ここニトリになるんですか?(知ってるくせに)」
紳士:「あーそうですよ。」(貫禄のある落ち着いた声)
自分:「(これは期待できる)。ここって前、バルスでしたよね?」
紳士:「そうなんですよ。潰れたみたいですよ。」
自分:「やっぱ・・」(くい気味で紳士が口を開く)
紳士:「これでだいぶ便利になりますよねー。
自分:「・・・・・・・・・」「(紳士としての見栄ってもんはねぇえのかぁぁあ!)・・・・」

時は流れます。
つまり、中目黒の住人としてもより実用的なショップになることは喜ばしいことであって、見栄だプライドにこだわるのは時代遅れってことですかね?

バルスがニトリになるのは必然だった。

もしかしたら、自分のようにバルスに対して少し特別な思いを抱いている人はいるのかもしれない。
しかし、中目黒住人の本音としても、バルスに変わりニトリが誕生することを喜ばしく感じている人が多いように感じました。

中目黒に住んでいる人が全員金持ちであるはずはない。
金持ちの人が皆、ニトリよりも高級インテリアショップを利用するわけでもない。

中目黒のバルスがニトリに変わるということは、ごく自然の時代の流れであって必然の事象であったということ。

中目黒ニトリは9月16日(金)にオープンします。

本記事では、かなりバルスよりに傾いていましたが、決してニトリが嫌いなわけではないですよ。やはりあの安さはとても魅力的だし、家庭もある今となってはより身近に感じることになるでしょう。

本当にどうでもいい話だな。これ・・・

自分勝手な考えであることはわかっているが、それでもあの場所にはバルスがいつまでもあってほしかった。
ただそれだけのこと。