美容や健康志向の高まりから、今や「ディカフェ」がコーヒーショップでも当たり前のメニューとなりつつあります。
ディカフェ(デカフェ)とは限りなくカフェインを取り除いたコーヒーのことで、店によってはカフェインレスや、ノンカフェインとも呼ばれます。本来は、コーヒー以外の飲料もディカフェとして総称するのですが、日本ではほぼコーヒーに対して用いているのが現状。

男性でカフェインの摂取を気にする人はほとんどいないでしょうが、妊婦さんや授乳中の方は大量のカフェインの摂取を控えるためディカフェを非常に重宝するわけです。実際に、私がディカフェの存在を知ったのもまさに妻の妊娠がきっかけ。

今回は、国内コーヒーチェーンシェアNo.1のスターバックスのディカフェ状況について調査してみました。

スタバのディカフェはドリップコーヒー(ホットorアイス)

2017年1月18日追記:2017年1月11日よりスターバックスの全てのエスプレッソビバレッジがディカフェで注文することが可能となりました。

スタバで提供されているディカフェコーヒーは、「ディカフェ コモド ドラゴン ブレンド」という専用の豆を使用します。
こちらはスイスウォータープロセスという製法により、カフェインを97%取り除いたもの。

スタバで注文できるディカフェコーヒーは、こちらのディカフェ専用豆を使ったドリップコーヒーベースのコーヒー飲料となります。
これは、ホットコーヒーでもアイスコーヒーでも大丈夫なのですが、残念ながらカフェラテなどのエスプレッソ系のコーヒーは、現状はディカフェにすることができないようです。

コーヒーのような繊細な味覚が求められるものに対しての味のレビューは自信ないので止めておきますが・・・
はっきり言って、普通のコーヒーと言われて出されても分からないくらいのレベルです。酸味はあまり感じられませんが、コクはそこそこ感じられとても飲みやすいといった印象。

「ブラックは苦手!」という人には、このドリップコーヒーをベースにしたカフェミストがおすすめ。
カフェミストとはドリップコーヒーにスチームしたミルクを注いだもの(カフェオレ的な感じ)。エスプレッソで作るカフェラテと違って、とても優しい味わいです。

しかし、スタバでディカフェ注文の際に注意することが一つ。

それは・・・
どうあがいても、抽出に10~15分ほど時間がかかります

スタバ店頭では、ディカフェコーヒーは通常用意されていないため、注文を受けてから豆を抽出することになります。そのため、どんなに空いていようともディカフェ注文の際は約10~15分ほど待たされることになります。
店員さんからもそのように説明されるでしょう。
あまり時間がないときなどは注意してください。

ディカフェのカフェミストでカスタムを楽しもう!


ドリップコーヒーとスチームミルクを使用したカフェミストなら、ちょっとしたカスタマイズで楽しむことも可能です。

例えば、スチームミルクのミルクを低脂肪乳や無脂肪乳に変更することもできます。
カフェインの摂取だけでなく、脂肪分の摂取にも気を使っている人にはとてもうれしいメニュー。
これを頼みたいときは、こんな感じで、
「ディカフェのカフェミストを低脂肪で!」

さらには、ソイラテのようにミルクではなく豆乳で作ってもらうことも可能。
そんな時は、「ディカフェの豆乳カフェミスト」

これ実際に飲んでみたのですが、普通のソイラテよりも豆乳の風味がより強く感じられます。
なので、健康に気を使いたいけどそこまで豆乳は得意じゃないのであれば、もしかしたら飲みづらく感じるかもしれません。

▼左が豆乳のディカフェカフェミスト、右は低脂肪乳のディカフェカフェミスト。

また、通常のメニューと同様にバニラやヘーゼルナッツなどのシロップを追加することもできます。

カフェインの摂取を控えたいけど、どうしてもコーヒーを楽しみたい!
そんなとき、カフェミストなら様々なカスタムができるのでとてもおすすめ。

Neighborhood and Coffee(スタバのコンセプトショップ)ならエスプレッソ系が可能!

スターバックスが展開する新しいスタイルのコーヒーショップ、それが「Neighborhood and Coffee(ネイバーフッドアンドコーヒー)」。現在のところは日本でも8店舗(東京に6店舗)しかなく、いわゆる高級住宅街の中に佇むコンセプトショップです。アルコールメニューもあり落ち着いた雰囲気は、まさに大人のためのスタバといった感じ。

そんな、Neighborhood and Coffeeでもディカフェメニューは用意されています。
不思議なのは、Neighborhood and Coffeeではエスプレッソ系のコーヒーメニューがディカフェで注文できるところ。
カプチーノやカフェラテなどのエスプレッソ系のメニューは、普通のスタバでは対応できなかったメニューですが、ここではディカフェとして注文することができます。
ディカフェに使用している豆は、スタバと同様の「ディカフェ コモド ドラゴン ブレンド」。

▼ディカフェのカプチーノ

Neighborhood and Coffeeでは、コーヒーに使用する豆をセレクトすることができます。大体2種類の豆が用意されていて、店員さんが酸味やコクの違いについて説明してくれます。
例えば、カフェラテを注文すると「どちらの豆にしますか?」と店員さんに聞かれるので、ディカフェで頼みたい場合は、そのように伝えれば大丈夫。

クレームブリュレラテなどのスペシャリティーメニューもディカフェで作ってくれますよ!

▼ディカフェ豆で作ってもらったクレームブリュレラテ

さすがスタバ。ディカフェでもしっかりコーヒーだった!

スタバでもNeighborhood and Coffeeでも、提供できるメニューに違いはあれどディカフェメニューがあることが分かりましたが、驚いたのはそのコーヒーとしての味わい。
もちろん、コーヒーにうるさい玄人さんには、そのコクとか酸味とかの違いが分かるのでしょうけど・・・
素人には全く分かりません!
というくらい、それはしっかりコーヒーでした。
実は、他のコーヒーチェーンでもディカフェのカプチーノを飲んだことがありますが、あからさまにまずくなっていたものもあります。(とにかく薄くてコーヒー風味のホットミルクみたいな)

「カフェインを気にしつつもコーヒーが飲みたい」という方には、やっぱりスタバが一番安心、一番おすすめできるでしょう。