夏の暑さを癒やしてくれるアイスクリーム

アイスといえば溶けるのが常識ですが、そんな常識を覆す「溶けないアイス」なるものが存在するらしい…!

溶けないアイスとは?

その溶けないアイスとは、金沢大学の太田 富久名誉教授が開発したという「金座和アイス(かなざわあいす)」。

イチゴ果実から抽出した「イチゴポリフェノール」を独自に研究し、従来では大変難しかった“合成物(増粘安定剤)を使用せずに天然素材だけを使ったアイス”の開発に成功。

それにより、室温40度で3時間経ってもほとんど溶けてこない新感覚アイスクリーム「金座和アイス」が誕生したとのこと!室温40度で3時間経っても溶けないってすごいですね…。

溶けないアイス「金座和アイス」が東京・原宿竹下通りに誕生

そして金座和アイスを販売する店舗は、金沢の「金沢東山店(ひがし茶屋街)」と、大阪の「大阪梅田店(ドン・キホーテ梅田本店内)」の2店舗が2017年4月にオープンしたばかり。そんな金座和アイスが2017年7月3日(月)に東京のポップカルチャー発信地である「原宿竹下通り」にオープンしたのです!

溶けないアイスとやらがどんなものなのかを確かめるべく、実際に食べに行ってみました。

溶けないアイス!?原宿竹下通りに現れた『KANAZAWA ICE(金座和アイス)』に行ってみた

時は灼熱の太陽光が降り注ぐ某日。もう若くないおっさん(筆者)が、大勢の若者が集う原宿・竹下通りに1人でやってきました。竹下通り一帯に充満する若いパワーに、肩身の狭さを感じずにはいられません。そして、溶けないアイスを求めてやってきたのに、あまりの暑さに自分の身体が溶けてしまいそうです。

▼竹下通りに入ってすぐの場所に、「金座和アイス」の新店舗『KANAZAWA ICE 原宿竹下通り店』がありました!ピンク色の目立つ看板がいかにも“原宿”という感じがしますね。原宿竹下通り店は、“和×かわいい”をイメージした店舗になっているとのこと。
看板にも「溶けない?アイスクリーム」という謳い文句がしっかり書かれています。

▼店内には壁に向き合うかたちで設置されたカウンター席のほかに、真っ赤な番傘が立てられた円状のカウンター席を設置。ところどころに描かれた“カワイイ”イラストと相反するようで意外にマッチした“和”が強調されています。

▼メニュー表。現時点では全てのアイスが500円(税込)で、プラス料金で追加トッピングもできます。+100円(税込)からできる「金箔」のトッピングもありました。金箔はさすが金沢発祥のお店ならではという感じですね。
この中でも「ハート型アイス」と「キャンディー型アイス」は、現時点で原宿竹下通り店だけで買える先行販売商品らしいです。

そして今回注文したのは、どうしても気になる「くまもんアイス(チョコ)」、原宿竹下通り店先行の「キャンディー型アイス(いちご)」、金沢の和を感じる「雪吊り風アイス(抹茶)※」の3つにしました。全部で1,500円(税込)。また、持ち帰り用に注文したら保冷剤を5個もつけてくれました。
※雪吊り:金沢の冬の風物詩。雪がたくさん降る冬季に木の周りに縄をはり、枝に雪が付着して折れてしまうことを防ぐ。

▼「くまもんアイス(チョコ)」、なんとなく怖いです。見た感じは普通のアイスバーにしか見えません。あえて違いを挙げるとすれば、普通のアイスより少し気泡が多いかなぁというところですかね。
入れ物は“たこ焼き”と“焼きそば”で使う感じの容器に入っていました(笑)

▼「雪吊り風アイス(抹茶)」、雪吊り感が出ています。

▼そして、原宿竹下通り店先行の「キャンディー型アイス(いちご)」。めっちゃ渦巻いてます。

トッピング(ソースorカラービーズorチョコペン)はアイス1個につき1つ無料でつけられる

▼アイスたちを自分オリジナルにアレンジできるトッピングの「カラービーズ」と「チョコペン」。
メニューに“トッピング 追加+50円”と書かれていたのでお金がかかると思ったのですが、どうやらアイス1個につきトッピング1種類(ソースorカラービーズorチョコペン)は無料でつけてもらえるようです。更に追加したい場合はプラス料金がかかるみたい。このトッピングはのちほど使ってみます。

▼“溶けないアイス”とのことではありますが、提供されたてと少し時間が経ったあとの違いを確かめるため、持ち帰る前に少しだけ食べてみます。

▼おおお〜、これは紛れもなくアイス!とても優しい自然な甘さの抹茶味になっています。普通のアイスより口の中でゆっくりと溶けていく感じがしますね。とてもまろやかな口当たりと風味です。ふつうに美味しい。

溶けないアイスは食べ歩きにピッタリ

▼店内で少し食べて持ち帰ってきました。30分ほど保冷剤だけで炎天下の中移動しましたが全く溶けていません!少し柔らかい食感にはなっていましたが、形は買ったときのまま。
そしてしばらく持っていても一向に“液垂れ”してきません。とても不思議です。

液垂れしないため手も汚れにくいので、暑い日に外で食べ歩くのにもピッタリですね。ただ、竹下通りで食べる場合はすごい人混みなので、他の人に当たってアイスをつけてしまわないよう注意してください。

デコレーションは本当にセンスが必要です

▼残りの2つのアイスに、無料でつけてもらったトッピングでデコレーションしようと思います。こちらも購入から30分くらい。ゆるくなった感じはありますが、形は完全維持。

▼まずはキャンディー型アイスにデコレーション。超カラフルな食用カラービーズがたくさん入っています。これをまぶします。

▼出来上がりました。どうでしょう?酷い有様ですね。
頭に描いていた感じと全く違う感じに仕上がりました。とても不味そうです。ただむやみに振りまけば良いというわけではないという事を学びました。

▼お次は、くまもんアイスにチョコペンで落書きをしようと思います。湯煎でチョコを溶かしてからデコ開始!

▼はい、出来上がりました!こちらも酷い有様ですね。
一体何をしたかったんでしょうか?描いた自分自身でも不思議でたまりません。ちなみに、赤色のは一応ハートを描いたつもりです。

実際にやってみてわかりましたが、デコレーションは思ったよりかなり難しいです。センスが必要だということがわかりました。自分のセンスの無さが残念でたまりません。

「溶けないアイス」は、時間が経つとだんだん柔らかいムース状になる

▼デコレーションのことは忘れ、食べてみることに。“溶けている”わけではないのですが、持ち上げると“ぐにゃん”と曲がりました。購入当初とは全く違う硬さです。完全に柔らかくなってます。

▼あ〜…。そんな顔でこっち見んな。

▼あああああああ〜〜〜〜〜〜〜。もうヤバいかも。

▼ぎゃあ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛〜〜!!!!
この写真の数秒後、くまモンの頭がもげ落ちたことは言うまでもありません。

▼「溶けないアイス」は時間が経つと、とても柔らかい「ムース状」に変化しました。
味に変化はありませんが、食感が全く違います。さっきまで普通のアイスだったのが信じられないくらいです。とても不思議な食べ物を食べることが出来て良かったです。ちなみに、一度柔らかくなった状態でも冷凍庫にしばらく入れておくと、元の硬さのアイスに復活します

金座和アイスは溶けないけど、食べ歩く時は時間をかけすぎないよう注意

▼先程のくまモンもそうですが、キャンディーアイスも食べている途中で一部が棒から落ちてしまいました。これはムース状に柔らかくなり、重さに耐えきれなくなったためです。
食べ歩く時は時間をかけすぎないように注意してくださいね!(1本食べるには十分すぎる時間ですが、20分〜30分くらいであれば問題ないと思います)

購入してから食べきるまでに、かれこれ1時間くらいかけましたが溶けて液体になることはありませんでした。普通のアイスだったら常温に10分そこら置いておくだけで完全に液体化してしまいますよね。溶けないアイス、すごいです。新感覚の溶けないアイス「金座和アイス」、気になる方はぜひ一度試してみてください!

『KANAZAWA ICE(金座和アイス)』原宿竹下通り店
住所:東京都渋谷区神宮前1-7-3
アクセス:原宿竹下口・明治神宮前駅 竹下通りすぐ
営業時間:10:00~20:00(不定休)