絶品のタンシチューを味わえる店が秋葉原にあるという噂を耳にした。
そのタンシチューは、平日の木曜日のランチ時のみ、数量限定でしか提供されないという超レアっぷり。木曜日であっても必ずしも営業するとは限らない、まさに知る人ぞ知る幻のタンシチュー。そんなレアな絶品グルメが秋葉原の裏路地に存在していると。

1,000円ポッキリにも関わらず、ゴロッとした特大のタンが惜しげもなく入っているというタンシチューを食べるためには、行列に並ぶことからは避けられないのが現状のよう。
そんな激旨タンシチューとあれば是非とも一度味わってみたいということで突撃してきました。

「たん清」焼肉屋のランチ限定絶品タンシチュー

その限定タンシチューを提供しているのは、秋葉原駅からほど近い場所にある焼き肉屋「たん清(たんきよ)」。

昭和通りから1本入った裏路地にひっそりとある老舗の焼肉屋さんです。
店の名前からも容易に想像できるかとは思いますが、この店の一番のウリが「タン」であることは間違いありません。
グルメ口コミサイトを覗いてみると、焼き肉屋としてもコスパの高さから人気であることが窺える。
しかし、「たん清」が注目されている理由は、やはりランチ営業のタンシチューなわけです。(ランチはタンシチュー以外のメニューは一切ありません。)

調べたところ、基本的には木曜日のみの提供となっているが、必ずしも毎週やるとは限らないので注意が必要

そこで、ランチ営業が行われる日を確実に把握するためには、お店のTwitterをチェックしておく必要があります。
タンシチューのランチ営業がある場合は、だいたい3日前くらいにTwitterで告知される模様。

週1回あるかないかという希少感が、注目を高めている可能性も否定はできませんが、そのタンシチュー自体の評価も上々。
タンシチューと言えば、老舗の洋食屋にでも行かないと食べる機会もなく、その値段も決して安くはないはず。3,000円以上することもざらにあります。
そんな高級料理と言ってもいいタンシチューが、1,000円ポッキリという良心価格。しかも、特大のタンがゴロゴロと入っていて味も良しとくれば、是が非でも食べてみたくなってしまったわけです。

ただし! それだけのものであれば行列は必至!
「たん清」でタンシチューのランチ営業が開催される日は、必ず開店前から大行列が出来るのだ。必ず!

【行列は覚悟!】開店1時間前でもすでに行列

たまたま、「たん清」のタンシチューの存在を知った翌日、おもむろにお店のTwitterをチェックしてみると「(明日は)タンシチューのランチ営業します。」との投稿が!

何という偶然。
基本的に、行列は大の苦手ですが絶品タンシチューとあれば頑張ってみることに。

口コミ情報などから開店前から行列が出来ることは把握済み。
開店が11時30分とのことなので、当日余裕をもって1時間前の10時半にお店へ到着すると、案の定すでに行列が出来ています。

推定20~30人前後か・・・・
まぁ想定内でしょう。
実際に行列を見るとめまいがしてきそうでしたが、「1時間前に来て食べないで帰るわけにはいかない」ということで気合を入れて最後尾に並びます。

これから1時間、いやもしかしたら1回転目に入れる保証もないので1時間以上かも。この時間をどうやって潰そうかと模索しながら20分ほど待っていると、店員さんが来て先頭の人から順に何かを渡していきます。

御会計票という名の整理券

これが整理券となり、こちらがないと入店できないようです。
逆に言えば、これをもらった時点で絶品タンシチューを食べられることが確定!

右上の番号を見ると27番目です。
1時間前に来ても27番・・・。

その後も、どんどんと行列は増え続けていき、開店時には合計で60人弱ほどの行列にまで成長

11時半の開店を迎えると、地下にある店内に案内されていきます。
27番という順番で最も怖かったのは、第1陣の1回転目に滑り込めるのかどうかというところ。
ドキドキしながら進んでいくと、何とか席に案内されたので一安心。

店内は、4人席テーブルが9卓用意されています。相席で埋めていくため、おおよそ36人が初めに席に案内される計算になります。

ちなみに、食べ終えて店を出た後にもまだ並んでいるお客さんがいましたが、その最後尾にはこんな案内が。

この写真を撮ったのは12時前!
つまり、確実にタンシチューを食べたければ開店前に来て並ぶのは必須となるのかもしれません

【タンがデカ過ぎ!】想像以上の味とボリュームに舌鼓!

入店時に先ほどの整理券を店員さんに渡し、その際にご飯の量を伝えます。
着席後、ほどなくして待ちに待ったタンシチューがお目見え!
週1限定、数量限定の絶品タンシチュー!

ラーメンの丼ぶりくらいあるんじゃないかというくらいの大きな器に入ったタンシチュー。

口コミ通りゴロッとしたタンらしきものがうっすら見えていますが、お楽しみは後にとっておいて、まずはシチューをスプーンですくっていただいてみます。

これは米に合う!

実は、席に案内されるまでは食べられるかどうかというところで頭がいっぱいで忘れていたことが一つ。
安心して思い出したのは、「タンシチューってご飯に合うのか?」というちょっとした疑念。

決して合わなくはないということは分かってはいますが、本格的な味わいのシチューであればあるほど個人的にはパンのほうが合うのかなと感じている。

そんなくだらない考えを消し去ってくれるタンシチューの濃厚なパンチ力!
胡椒もバチッと効いていて、これはパンよりもご飯を掻き込みたくなる味だ。

そして、お待ちかねのタンのお目見え。
スプーンで一番大きいタンの塊をすくってみると・・・、

デカい!重い!マジでデカ過ぎる!!

直径10cm以上はある大きな拳くらいのタンの塊肉が出てきた!
これだけには飽き足らず、他にも一口大のゴロッとしたタンがいくつか入っています。

これは噂に違わぬタンのボリューム。
このタンの塊を頬張れるのかと思うと、身震いするほどの興奮を覚える
さすがに想像を超えてきました。

(部位によっては、多少タンの臭みを感じることもありますが、気に留めるほどではないくらい。)

言うまでもなく、タンはホロホロにほどけるほどに柔らかく煮込まれています。スプーンで簡単に切れてしまうほど柔らかいのにタン特有の心地よい食感が残っているのはさすが。
濃厚なシチューとのバランスも良くて、本当にご飯が止まらなくなります。

食べ方は自由。
シチューとご飯を別々に食べてもいいし、スプーンでご飯をすくってシチューに浸しながら食べてもいい。

特大のタンを大盛りの丼ぶりご飯の上にドーンっと乗っけてもいい!

もう一度確認しておきますが・・・、
これで値段は1,000円だ!

この味、このタンの量、このボリュームで1,000円はどう考えても安すぎでしょう。
これだけの量でも不思議なことに飽きがこない。夢中でペロリと食べてしまった。

ご飯の量は、普通盛りも大盛りも同額となっています。女性は量が少ないため1杯までおかわり可能。

並んで食べる価値アリ!久々に大満足のランチを味わった

大行列の先に、それに見合う満足を得られることって意外と少なくないでしょうか。
思い返してみても、それほど記憶に残っていない。「こんなもんか」と感じたことのほうが多いのは否めない。

滅多に食べることのできない幻のタンシチューが秋葉原にあると聞きつけ並んだ行列の先には、久しぶりに大満足と声を大にして言えるほどの充実感がありました。

あれだけのデカいタンが目の前にある喜び、洋食屋も顔負けのタンシチューとしてのクオリティ、そして何よりも1,000円という高コスパ。

恐らく、推定70食前後ほどしかタンシチューの用意はないため、確実に食べるためには開店前に行列に並ぶ覚悟が必要です。現状は、並ばなければ食べられないと断言できます

今以上に知名度が上がって人気となってしまうと食べられる機会が激減してしまうので、この記事を見ても他の人には教えないでこっそり食べに行ってください。

▼ご飯は麦飯入りでシチューともよく合う