豚骨」と聞けば、白濁した濃厚なこってりスープを誰もが思い描くはず。
片や、プリンは子供から大人まで大好きな甘いスイーツ。
さて、この2つを合わせた新たなスイーツがあるとしたらどうだろうか?

豚骨の旨味と塩味がプラスされた「とんこつプリン」!

ギャグでもネタでも何でもありません。
「グローフーズ」というれっきとした食品製造会社が生み出し販売開始した新たなスイーツ。
臭みを取り除き旨味のつまった濃厚豚骨スープをプリンに合わせたという何とも奇怪なスイーツが、いつの間にやら誕生していた模様です。

・・・うん、やはり「とんこつプリン」と言われてもファーストインプレッションはだいぶ良くない。申し訳ないですが、「気持ち悪い」とさえも感じてしまうのが正直な心境。
だが、気になることは気になる。一体どんな味わいとなっているのか、早速手に入れてみたのでその味をお伝えしましょう。

至って真面目に開発された「とんこつプリン」とは?

とんこつプリン」を開発販売しているのは、大阪にあるグローフーズ株式会社。
「おもしろいを食卓へ」を企業理念に掲げているように、美味しさはもちろんのこと面白みを追及している企業です。

2017年11月9日に販売開始した「とんこつプリン」は、まさに本物の豚骨スープと、プリンの材料となる生クリーム・卵を使用して作り上げたプリン。
はっきり言って、「話題作りの悪ノリ感が否めない」。
普通に考えればそういった感情を抱いてしまうのは当然ですが、開発元とすれば至って真面目に美味しさを追及した商品とのこと。

それならば・・・、
本当に美味しいのかどうなのか確かめてみましょうか。

現在下記のオンラインショップで購入できるので、ネットで注文完了。
グローフーズオンラインショップ:https://glowfoods.buyshop.jp/

値段は、1個あたり345円と中々の高級プリンの価格帯です。

「とんこつプリン」を食べてみた

さて、意気込んではみたものの、食べる前から「豚骨」が入っているという固定観念を拭い去ることが出来ない・・・。
どうにもこうにも中々手が進まない・・・。

救いだったのは、「とんこつプリン」が冷凍品であるということ。
御覧の通り、冷凍品として届けられ凍ったままアイスのように食べるもの。

「凍っているのであれば、それほど豚骨を感じないかもしれない」
心の底でホッとしている自分がいます。

蓋を開けてみると、豚骨を使っているからなのかどうかは不明ですが、プリンらしからぬゴツゴツとした武骨な表面。
さらに骨をイメージしたチョコがトッピングされています。

しばし、深呼吸して・・・・・行きます!

スプーンですくい上げようとするが、凍ったプリンは相当に固く中々すくえない。
少しだけ常温で柔らかくなるまで待ったほうが食べやすいかもしれません。
プリン自体の見た目は、もはやバニラアイスのよう。

ここまできても、まだ口へ運ぶことに躊躇してしまっていますが・・・・、意を決して、一口食べてみます。

!!!

意外にも普通に食べられる。
豚骨の臭みは・・・感じない!
普通のプリンよりも、かなり濃厚でコク深い味わいになっていて、どこかチーズにも近い風味も感じる。決してインパクトだけを狙った商品ではないことは確信した。

ただ、口の中でゆっくりと溶かしていくと、最後に豚骨らしき風味が鼻にぬける。絶妙に感じる塩気も豚骨スープによるものでしょう。

個人的に気になったのは、やはりそのまとわりつくようなその口当たり。豚骨スープによる影響なのか、ねっとりとした食感が食べ進めていくと気になってきます。
最初の固定観念を拭い去れずに食べているとちょっとキツい。

そんな時は、付属されているキャラメルクラッシュとキャラメルソースをかけて味に変化を加えてみよう。

キャラメルクラッシュはサクサクとした心地よい食感をプラスしてくれて、プリンと一緒に食べるとクレームブリュレのような味わいにも変化。
キャラメルソースを加えるとさらに濃厚な味わいとなった。

キャラメルクラッシュは絶対にかけて食べたほうがいい!

結局、「とんこつプリン」アリなのかナシなのか?

「とんこつプリン」の出来栄えとしては、決して奇をてらったものではなく、しっかりとスイーツとして確立していたと言えるでしょう。際立った臭みがあるわけでもなく、よりコク深い味わいになっています。
ただ、私個人の主観で述べさせてもらえば、最後まで「豚骨×プリン」のマイナスイメージが頭から離れずプリンとして楽しむことが出来なかった。
これは、メンタル的な問題なのかもしれませんが、とにかく「豚骨とプリンが合わさっている」という固定観念が拭い去れないとシンプルにプリンとして味わうことが難しい。
味がどうこうよりも、先入観という枠組みを脱却できるかどうか。

もしかしたら、このとんこつプリンを「普通のプリンですよ」と出されていたら美味しく食べていたかもしれない。