群馬名物料理と言えば何だろうか?
全国的に有名になった「永井食堂のもつ煮」、日本三大うどんの一つ「水沢うどん」か、それとも生産量で圧倒的シェアを誇る「こんにゃく」か。

それらも良いのですが、今回はどうしても忘れてはいけない群馬名物を一つ紹介しましょう。

それが、フリアンのみそパンです!

正確に言えば、群馬県北部に位置する上州沼田の名物「みそパン」。
沼田市内にある「フリアンパン洋菓子店」が、昔から販売している沼田市民にとっては子供の頃から慣れ親しんだ味。

日本人なら誰もが懐かしく感じる、心温まる味わいのパン」とでも言っておきましょう。
はっきり言って、この美味しさはもっと全国的に広がってほしい。
いや、そのくらいのポテンシャルは十分に秘めているんです。

沼田市内の実店舗でしか買えないと思っていたみそパンですが、実はオフィシャルサイトからお取り寄せできるということが判明。
懐かしのみそパンに恋焦がれ、お取り寄せしてみました。

甘辛いみその味わいと柔らかいソフトフランスが絶妙なのだ

フリアンのみそパンは、柔らかく歯ざわりのよいソフトフランスの中に、特製のみそダレが塗られているだけのシンプルなパン。

価格は1個あたり167円(税抜)。小さな子供の拳2つ分ほどの大きさでしょうか。職人が一つ一つ手作りしていることを考えればだいぶお手頃価格でしょう。

▼中を覗いてみると、テッカテカのみそがたっぷりと塗られています。

味の想像ができない!

みそパンを食べたことのない人からは、そんな言葉を聞いたことがあります。
本来、しょっぱい味噌を甘くしてパンに挟んで食べる。確かに違和感を感じるのかもしれない。
だが、みそダレと柔らかいパンの相性が驚くほど抜群なのです。

中のみそダレは、田楽味噌のような甘い味噌を想像していただければオーケー。
群馬には、「焼きまんじゅう」という蒸したふわふわの饅頭に甘い味噌を塗った伝統的な郷土食があるが、みそパンもこの焼きまんじゅうと同じような感覚と言っていいでしょう。

▼ソフトフランスは、ふわふわに焼き上げられているのがお分かりいただけるであろうか?

▼テッカテカな照りが見事なみそダレ。まんべんなくパンに塗られている。

あ~~うまい

その味わいは、文句なしの美味しさ。

甘辛いみその風味と柔らかなソフトフランスがベストマッチで、口に入れた瞬間から自然と笑みがこぼれます。
甘味と塩気のバランスが非常に絶妙。その美味しさもさることながら、なんか婆ちゃんの優しさに包まれているかのよう。

日本の風土と文化が生んだ日本生まれのみそパン。
食べていると、ホッと心が穏やかになっていきます。食べたことない人には、是非とも味わっていただきたい。

固くなったらオーブンで焼くべし。レンジもOK!

ふわふわ生地のパンのため、しばらく置いておくと固くなってしまうことがあります。
その時は、オープンかレンジで温めれば美味しさが復活します。

オーブンで焼けば、外はパリッ中はフワっとした食感に。ラップに包んでレンジで温めればフカフカの食感になります。
個人的には、切り口を開いてオーブンで軽く焼くのがおすすめ。お好みで、マーガリンやバターを乗っけてもオッケーです。

知らなかったよ「みそバターパン」

今回、お取り寄せするときに知ったのですが、みそパンにバターをプラスした「みそバターパン」なるものもあります。1個あたり183円(税抜き)。

▼先ほどのみそパンに、さらにたっぷりのバターがサンドされています。

食べてみると、みそダレの豊かな風味にバターのコクが加わって、これまた美味しい。
クリーミーな味わいが好きな人にはこちらがおすすめでしょう。

ただ、冬場はバターが冷えて固まっているので、必ずオーブンかレンジで軽く温めたほうがいい。

東京なら「ぐんまちゃん家」で購入できる

お取り寄せで購入することは出来ますが、東京銀座にある群馬県のアンテナショップ「ぐんまちゃん家」でも、フリアンのみそパンを購入することが出来ます。(商品の入荷日があるので要確認)

「ぐんまちゃん家」の売れ筋ランキングでも堂々1位に君臨しているみそパン。
1位になるにはそれなりの理由があるんです。

損はしません。
機会があったら食べてみてください。