大規模ネイチャーアクアリウム展覧会「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」で自然美と水槽が融合した生きたアートを体感
2017年11月8日(水)から2018年1月14日(日)1月21日(日)まで、東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」で開催される、大規模ネイチャーアクアリウム展覧会「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」のプレス内覧会&オープニングセレモニーに行ってきたぞ!
■2017年12月8日(金)追加情報
オープンから20日間で来場者数が1万人を越えたそうです。そのため、2018年1月14日(日)までとしていた展覧会の会期を、1月21日(日)まで1週間延長することとなりました。
「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」は、水景クリエイターであり写真家でもある世界的に有名な天野 尚(あまのたかし)氏が生み出した自然の生態系を再現する水草水槽(ネイチャーアクアリウム)と、大判写真作品を融合させた「生きたアート展」です。
場所:東京ドームシティ「Gallery AaMo(ギャラリー アーモ)」
日程:2017年11月8日(水)~2018年
時間:平日12:00~17:00 土日祝10:00~17:00
*開催期間中無休、年末年始の営業時間はサイトにてご案内
料金:一般1,300円(税込)/大学・高校生1,100円(税込)/中学生以下800円(税込)
*未就学児無料
発売場所:下記プレイガイド
・チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/amano-na/
・カンフェティ:http://confetti-web.com/natureaquarium
・セブンチケット:http://7ticket.jp/s/058888
・ローソンチケット:http://l-tike.com/amano-na
・イープラス:http://eplus.jp/takashiamano2017/
URL:http://www.tokyo-dome.co.jp/aamo/exhibition/amanotakashi/
自然美と生態系を水槽の中に完全再現した「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」
「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」は、写真作品展示エリアとネイチャーアクアリウム水槽展示エリアに分かれています。
まず最初に目に飛び込んでくるのは、「遥かな地平線」と題した作品。アマゾンのネグロ川上流のジャッカミ山の頂からから撮ったこの作品は、遥か地平線まで続く熱帯雨林と真っ青な空に浮かぶ真っ白な雲のコントラストがとても美しく、自然の壮大さを感じます。
この作品の手前には、天野氏が実際に愛用していたこだわりの大判フィルムカメラが展示されていました。大判フィルムカメラは、レンズや三脚を含む機材の重量は相当なものですが、大判フィルムを使用することで、圧倒的な描写力を生み出すことができるそうです。その描写力はなんと視力6.0にも相当するほど。花の1つ1つや石に生えた苔の細部に至るまで表現することが可能です。
ここで個人的に1番好きな写真作品をご紹介。その名も「妖艶千竜桜」(ようえんせんりゅうざくら)です。
千竜桜は、新潟県佐渡市の大佐渡スカイラインにある珍しい株立ちのミネザクラです。
無数の竜が天に昇って行くような妖艶な姿からその名がつけられたというこちらの桜は、毎年開花時期や咲き方が気まぐれですが、満開になると激しい風雨にも耐え美しく妖艶な姿を見せてくれるそうです。その妖艶な姿を上手く切り取った「妖艶千竜桜」は、写真の中に引き込まれそうになります。
この他にも30点ほどの素晴らしい写真作品が展示されていますので、ぜひ会場で作品を見ることをお勧めします。
▼自然のドラマを感じる水景写真
写真展示エリアの奥には、ネイチャーアクアリウム水槽展示エリアが広がります。
天野氏が1982年に設立したアクアデザインアマノ(ADA)の本社新潟から取り寄せた10点の水槽と、「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」のために製作した特別水槽「巨大ネイチャー水草ウォール」が展示されています。
▼圧倒的な存在感を放つ龍王石をレイアウトした作品
▼水面から飛び出した流木でワイルドさを演出した作品
特別水槽「巨大ネイチャー水草ウォール」は、180cm水槽3点とその背面からそそりたつ高さ約3mの苔類やシダ類を始めとした水草の壁で構成された大迫力の水槽です。生前の天野氏が考案した「水草の壁」が元になっており、ネイチャーアクアリウムを水中だけにとどまらせず、水上にも拡張し水辺全てを表現したいという着想とADAの最新技術が融合した世界初公開の作品は必見です。
▼熱帯雨林のような「巨大ネイチャー水草ウォール」
▼いきいきと泳ぐ魚達
圧巻の全長40m巨大水槽映像
「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」内の12面仕様の巨大映像パネルでは、天野 尚の遺作となった世界一の人気を誇る水族館「リスボン海洋水族館」(ポルトガル)収容の全長40mの巨大ネイチャーアクアリウム「水中の森」の実際の映像を楽しむことができます。この映像は実際にリスボンまで行って撮影してきたものだそうです。
4トンもの砂や47本の大きな流木、大量の火山岩を世界各国から集め、全体の完成図をイメージしながらレイアウトを決め、巨大水槽の中に美しさと共に小さな生態系を再現するテクニックは水景にすべてを捧げた男天野 尚氏でなければ成しえなかった偉業でしょう。
こちらの巨大ネイチャーアクアリウム「水中の森」の実際の制作過程動画も、展覧会の中で見ることができますよ。
ネイチャーアクアリウム特別イベントも開催
ネイチャーアクアリウムビギナーズワークショップは、ADAの水景クリエイターが水槽を用いネイチャーアクアリウムの作り方を教えてくれます。水草や石、流木をどのように配置して製作すればよいのかなど、初心者にも分かりやすい製作実演イベントです。
①流木編 11月25日(土)18:30~20:00 (開場17:30)
②石組編 12月16日(土)18:30~20:00 (開場17:30)
定員:各日50名(先着)
料金:2,000円(税込)
発売場所:
・チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/amano-na/
・Gallery AaMo内チケットカウンター(展覧会期間中)
▼講師のADA水景クリエイター 本間裕介氏
また、スペシャルトークショーは、ネイチャーアクアリウムに造詣の深い方々が、写真家 天野尚氏についてや、水草レイアウトの世界、作品の制作過程の裏側など熱のこもったトークを繰り広げます。
①「写真家 天野尚」
11月18日(土)18:30~20:00(開場17:30)
出演者:タナカカツキ(マンガ家)、池田晶紀(写真家)、大岩剛(ADA専務取締役)
②「世界ランカーが語る、水草レイアウトの世界」
12月9日(土)18:30~20:00(開場17:30)
出演者:深田崇敬(グラフィックデザイナー、水景演出家)、タナカカツキ(マンガ家)
定員:各日50名(先着)
料金:2,000円(税込)
発売場所:
・チケットぴあ:http://w.pia.jp/t/amano-na/
・Gallery AaMo内チケットカウンター(展覧会期間中)
「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」を体感して
流木の角度から水草1本1本の細部に至るまで、ネイチャーアクアリウムの創始者である天野 尚氏の魂が宿った作品の数々は、まさに圧巻の一言。人と自然のつながりを感じる圧倒的な表現力をぜひ体感してください。
天野ファンならずとも、一度目にした者を魅了する「天野 尚 NATURE AQUARIUM展」は、ネイチャーアクアリウムを通じて環境問題や自然について考えるきっかけを現代の私たちに与えてくれる素敵なアートイベントでした。